「農民」記事データベース20030407-581-17

旬の味


 とうとうアメリカは国連憲章と世界の声を無視してイラク侵略戦争を始めた▼NHKが刻々の戦況を報道する様は太平洋戦争中の大本営発表のようだ。アメリカはフセインを抹殺してイラクを解放するというが、これも太平洋戦争の日本と同じだ。その国のあり方を決めるのは国民自身ではないか▼だが、日本でも世界でも民衆の反戦デモはNHKでさえ報道せざるを得ないほど高まっている▼大銀行が日本経済を支配できたのは大企業の株をたくさん持っていたからだが、株が暴落したため株という財産が大きく目減りして一挙に経営は赤字になり、財界も政府も打つ手なし。強力な支配の武器が今や自分の首を締める反対物に転化したのだ。無法なイラク攻撃もしょせん同じ道を歩むだろう▼同様に、規模拡大だけを追求して来た政治は、これまで規模拡大してきた農業経営まで破壊する。食料自給率を上げるなら兼業農家やオバアチャンやオカアチャンがやる気を起こさない限り出来るわけがない▼歯牙にもかけられない民衆が主役になる世紀が来た。

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(新聞「農民」2003.4.7付)
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2003年4月

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