2012年12月
■2012年12月24日(第1051号)
- TPP/交渉反対市民集会で寸劇/休刊のお知らせと新年号のお届け
- TPPの第15回拡大交渉会合が、12月3日から12日までニュージーランド・オークランドで開かれました。今回から、カナダとメキシコも正式参加し11カ国で協議。全労連の布施恵輔国際部長が、現地で市民団体や労働組合などの集会に参加し、情報収集にあたりました。布施さんのリポートをお届けします。
- 総選挙の結果について
- 一、12月16日に投開票が行われた総選挙で、民主党は改選前の230議席から57議席へと大敗北し、3年3カ月続いた政権から退場することになった。自民党は118の改選議席を294議席に伸ばし、政権への復帰を確実にした。
- 最後まで粘り強くがんばる
- 日本航空(JAL)の不当解雇撤回をめざす国民支援共闘会議は12月6日、都内で、「JAL不当解雇撤回・控訴審勝利をつかむ大集会」を開き、各労組や団体、個人らが集いました。
- LMO(生命操作生物)取り扱いなどで基準づくりの検討決める
- インド・ハイデラバードで10月1日から5日まで、遺伝子組み換え(GM)生物などを含む生命操作生物(LMO)が生物多様性に悪影響を及ぼす場合の防止措置などを定めたカルタヘナ議定書の国際会議(カルタヘナ議定書第6回締約国会合=MOP6=)が開かれました。日本からNGOの代表として、食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)が参加。同ネットは12月1日、都内で、MOP6の報告会を開きました。
- 農のこころ
- 故郷の山よ河よと大根煮る
- DVD紹介/有機農業で生きる〜私たちの選択
- 特定非営利活動法人「アジア太平洋資料センター(PARC)」が制作したDVD「有機農業で生きる―私たちの選択」が好評です。
- この人
- 供給センター長崎代表理事 太田透さん(62)
- 映画「モンサントの不自然な食べもの」を見て
- わが家では、口にするものはできるだけ国産にこだわり、特に遺伝子組み換え(GM)に関しては決して手を出さないようにしてきた。この映画を見て、あまりのショックにわが抵抗は実にはかないものであったことを知らされてしまった。
- 今年の「伝統食列車」――初冬の鯖街道を湖国・滋賀へ
- アメリカの農産物を売り込むために日本中を走った「アメリカン・トレイン」に対抗して、日本の大地で育まれた“食の文化”をつなぐ「伝統食列車」が出発してから20年。今年の伝統食列車第21号は、11月30日から12月2日まで「初冬の鯖(さば)街道を湖国・滋賀へ、原発なくし自然生態系に依拠した地域づくり、食と農再生へ」をテーマに、全国から約70人の参加者を乗せて走りました。
- 旬の味
- この1年ももう終わりかと、黒い手帳をパラパラと眺める
■2012年12月17日(第1050号)
- このままでは危ない!
- 選挙後をにらんで、アメリカと財界のTPP参加圧力が強まっています。
- 農業とふるさとを守れ
- 平和・民主・革新の日本をめざす広島の会(広島革新懇)と広島県農民連は11月28、29の両日、軽トラックをつらねてTPP参加反対を訴えるパレードを行いました。
- 市民の目で議員・政党を選ぼう/地域主導の再生エネ導入こそ
- 首相官邸前や経済産業省前などで抗議行動に取り組む主催団体による緊急の記者会見が12月3日、国会内で行われ、総選挙で「原発・TPP・消費税・オスプレイを争点に、市民の目で議員・政党を選ぼう」と呼びかけました。
- 生活破壊の本質よくわかった
- JA富山中央会の穴田甚朗会長、富山県食健連の大橋国昭代表、富山大学の酒井富夫教授、生協CO・OPとやまの須澤キヨ理事長、富山県農業会議の田口清信会長、富山県保険医協会の矢野博明会長の6人が呼びかけて、12月1日、「ストップTPP県民集会」が富山市の北日本新聞ホールで開かれ、約150人が参加しました。
- 農のこころ
- 猪垣の傾斜組み合う畑仕舞
- 本の紹介/宮下正次著 野にも山にも炭を撒(ま)く 炭の力で緑の地球に
- ナラやクリ、ブナなどの広葉樹が枯れ始めた。国は、原因とされたカシノナガキクイムシを農薬散布すれば防止できるとして対策をとってきたが、効果はあがっていない。松枯れもマツノザイセンチュウが原因ということで農薬散布してきたが、多くの松林を失った。原因は土壌の酸性化だ。そこで炭をまいてみた。枯れそうなナラが元気を取り戻し、樹勢が回復してきた。3年目にはどんぐりがどっさり実って、思わず「熊さん、どんぐりがなったよ!」と叫んだ。ナラ枯れをとめることができた。日本初・世界初の出来事だ。2012年、国は農薬から炭散布に舵(かじ)を切った――。
- 米2トン 南相馬市(福島)の保育園へ
- 昨年4月から岩手県陸前高田市や宮城県南三陸町の保育園に20トンのお米を届けてきた横浜市の「被災地の子供たちにお米と笑顔を届ける保育園の会」と、庄内農民連・庄内産直センター(山形)は11月24日、福島県農民連・南相馬市農業を守る会と共同して「フクシマを忘れない―お米を届ける行動」を行い、南相馬市内にある保育園にお米を届けました。
- 私たちのやりがいを奪う政治を変えたい
- 千葉県農民連女性部は11月29日、酒々井町で第24回あらぐさ総会を開きました。前日までの寒気が緩んだいい日和のなか、30人が集まりました。
- 旬の味
- 以前、この地方には多くの和牛が飼育され、農耕に使われていた。子どものころは牛のえさ草刈りをさせられ、畦(あぜ)の草はきれいになくなった
■2012年12月10日(第1049号)
- TPPに断固反対し、農業・食料守るのはどの党か/推進候補はダメ周りに訴えたい
- 各党の総選挙公約が出そろいました。TPPにしっかり反対する政党あり、“にわかTPP反対”政党あり、さらに断固として賛成する政党あり。公約をどう見るか、各党が今までどんなことをしてきたのか……。
- 農民連が東京都知事選で宇都宮けんじ候補支持/関税撤廃、医薬品制度認めないなら“TPPに署名しない”
- 農民連は、12月16日投票の東京都知事選挙にあたって、「人にやさしい東京をつくる会」から出馬した宇都宮けんじさん(前日本弁護士連合会会長、65歳)の支持を決めました。
- 総選挙で大いに活用を/米国産牛肉輸入の条件緩和中止を
- 新聞「農民」の選挙号外(タブロイド判・カラー2面)ができあがりました。農民連本部では、大量活用して、TPP推進勢力を総退場させ、私たちの願いが届く政治へ転換しようと呼びかけています。
- 農のこころ
- 白菜を抱いておしゃべり夕の市
- この米はなんじゃ!
- 写真をご覧下さい。左側は、農民連が扱っているお米。右側は、岡山市内の大手スーパーで「生活支援米」として売られていたお米です。
- 都市の農業と農地の保全は?
- 日本農業法学会は11月10日、横浜市の横浜国立大学でシンポジウム「都市農業と都市農地――転換期におけるその意義と制度的位置づけ」を開きました。
- 原発から再生可能エネルギーへの転換
――市民が行政を変えたドイツの実践
- 農民連関東ブロックが11月13日に群馬県伊香保温泉で開いた秋季研究交流集会で、ドイツ在住の環境ジャーナリスト、村上敦さんが「原発から再生可能エネルギーへの転換〜市民が行政を変えたドイツの実践〜」のテーマで講演しました。要旨を紹介します。
- 私たちの願いを届ける議員・政党を選ぼう(1/5)/(2/5)/(3/5)/(4/5)/(5/5)/腹を割って話そうよ
- さあ、総選挙です。政権交代から3年余り、TPP参加の推進、消費税増税、原発再稼働、オスプレイ配備…。民主党は、国民の願いを裏切ってきました。しかしいま、国民の多くが声をあげ、TPP反対や原発ゼロにみられるように、共同が広がっています。今度こそ、私たちの願いが届く政治に変えていきましょう。
- この人
- 今年4月から産直担当に 福岡・京築農民組合事務局 池亀豊さん(59)
- はたらく女性の中央集会
- はたらく女性の中央集会が11月10、11の両日、京都市で開催され、全国からのべ1350人が参加しました。
- 炊き出し&なんでも相談会
- 宮城県災対連(民主団体や労働組合を中心に、宮城農民連も参加してつくる復興支援に取り組む団体)は11月23日、石巻市の仮設住宅で16回目の「炊き出し&なんでも相談会」を行いました。宮城農民連をはじめ、山形・庄内産直センター、農民連ふるさとネットワークからも参加。冬支度が始まる寒空のもと、庄内産直センターが温かい豚汁400食分の炊き出しを行いました。
- 畑で熟柿ガブリ“幸せ〜”
- 柿狩りにはあいにくの雨となった11月11日、長崎県の新日本婦人の会佐世保支部のみなさん33人が福岡・みのう農民組合を訪れ、石井良夫さんの果樹園で柿狩りを楽しみました。今年で3回目です。雨にもかかわらず、畑の奥の方まで入っていき、熟柿の好きな人はその場でがぶり、「幸せだわ〜」。
- 「国民の生活を脅かすTPP」
- 2012年日本平和大会が11月23日から25日まで都内で行われ、24日には、分科会「国民生活を脅かすTPP」が開かれました。
- 結婚おめでとう
- 福島県北農民連会員の藤田雄大(たけひろ)さん(34)と同じく県北農民連事務局に勤めている加藤和佳子(わかこ)さん(33)が11月17日、めでたく結婚しました。結婚式には、農民連の仲間が多数駆けつけ、「藤田くん、和佳ちゃん、結婚おめでとう」と幸せいっぱいのふたりを祝福しました。
- BRAぶら祭り盛大に
- 千葉・多古町旬の味産直センター恒例の秋のイベント、「BRAぶらしんのみ祭り」が11月10日、突き抜けるような青空の下で盛大に行われました。
- 旬の味
- こたつの上に年賀状の束が置かれると、年末という感じがする
■2012年12月3日(第1048号)
- TPP危険な局面に/TPP賛成候補はNO!
- 11月20日に開かれた日米首脳会談。野田首相はオバマ大統領に対し「昨年、TPP交渉参加に向けた協議入りを表明した時の決意は変わっていない。課題を乗り越えるべく、日米間の協議を加速させよう」と提案しました。オバマ大統領はこの提案に「理解」を示したうえで、自動車・牛肉・保険の分野で、日本の非関税障壁の撤廃を求めるアメリカの姿勢を改めて強調しました。
- TPP反対派を多く国会へ/需給と価格の安定図る運用を
- 「人間らしく生き、働くことのできる仕事と生活を」をテーマに、世直し雷大行進が11月18日、東京・浅草で行われました。
- 総選挙への決意
- 原発被災地の声を国会へ/農民の目線で行動する党
- 農のこころ
- かりがねの声に安らぎ田の眠る
- 私たちで作ろう自然エネルギー
- 公害・地球環境問題懇談会(公害地球懇)は11月10日、東京都内で「私たちで作ろう自然エネルギー」をテーマにフォーラムを開催。会場いっぱいの110人の参加者が、熱気のこもった討論を繰り広げました。
- みやぎ青年部(仮)がいも煮会
- 宮城県農民連「みやぎ青年部(仮)」は11月17日、仙台市にあるまつぶちいも煮会場でいも煮会を行い、6人が集まりました。
- 農産物を販売し、福島支援よびかけ
- 「組合結成65周年記念・東京土建まつり」が11月11日、東京・井の頭公園で開かれ、約1万人が参加しました。農民連ふるさとネットワークも「福島を忘れない」の大きな横断幕をテントに掲げて出店し、福島のりんごやトマトジュース、甘酒など福島支援を呼びかけて販売しました。
- “NPO星のふるさと”と交流
- 「本当に今日はいい日だった」―秋晴れの11月6日、福岡・みのう農民組合は「里山にどんぐりを植えよう」企画の一環で、7月の九州北部豪雨で甚大な被害を受けた福岡・星野村の復旧を支える「NPO星のふるさと」のみなさんと交流し、25人が参加しました。
- 旬の味
- 旧10月の初亥(はつい)の日(今年は11月22日)は「おいのこさん」だ。恵比寿(えびす)さまに大豆や小豆、とうきび、大根など五穀や野菜をお供えして五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する。また、お守り札とお祓(はら)いを受けた五穀から種を授かって、翌年の生産にいそしむ祭りでもある
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