「農民」記事データベース20121210-1049-19

多古町旬の味産直センター(千葉)

BRAぶら祭り盛大に


農家の“食のスポット”回って
樽酒・おもち・田楽・キノコ汁
郷土料理楽しむ

 千葉・多古町旬の味産直センター恒例の秋のイベント、「BRAぶらしんのみ祭り」が11月10日、突き抜けるような青空の下で盛大に行われました。

 本部センターがある多古町次浦地区の集落の中をぶらぶら歩きながら、農家の庭先で振る舞われる郷土料理を味わい楽しむユニークなこのお祭り。今年も新日本婦人の会や生協のみなさんを中心に、約1000人の参加者で大いに盛り上がりました。

 開会式の広場をスタートした参加者がまず向かったのは、樽(たる)酒の「鏡割り」が行われる農家。かつては庄屋だったという江戸時代に建てられた家の庭で、煮っころがしやお餅を味わったあとは、近くの神社でおでんや古代米の赤飯、漬物などが待っています。

 今年も「七五三の行事料理」が準備され、晴れ着に着飾った5人の子どもたちが神社で参拝したあと、集落内を歩いて会場の民家へ向かいます。「わあ、かわいいわねえ」「きれいね」と歓声を浴び、ちょっぴり照れ気味の子どもたち。行事料理の広間では、しっかり正座をして伝統料理を味わいました。

 集落内にはさらに、天ぷら、キノコ汁、田舎まんじゅう、大和芋のきんとん、サラダ、田楽など、たくさんの食のスポットがあり、旬の味産直センターの青年部が焼き野菜をふるまったり、抹茶のコーナーもあって、参加したみなさんは大満足の笑顔です。

 閉会式が行われた広場では、今年、旬の味産直センターで農業体験をしてきた和光小学校(東京・世田谷区)の5年生たち約60人が、お神楽舞いを披露してくれました。ダイナミックで見事な踊りに、集まった人たちから大きな拍手。

 そして最後は、恒例の青年部による「餅投げ」。広場中央のやぐらにあがった青年たちが、最初に鏡餅を四方に投げ、次に子どもたちに。続いて広場いっぱいの参加者に向かって紅白の餅を投げ続けると、みんな餅を手に入れようと大歓声で手を伸ばします。

 楽しくおなかいっぱいの1日に、みなさん笑顔で多古町を後にしました。

(ルポライター・矢吹紀人)

(新聞「農民」2012.12.10付)
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2012年12月

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