「農民」記事データベース20121210-1049-05

この米はなんじゃ!

岡山「生活支援米」の試食会


香りなく、ひどい味
みんなびっくりです

 農民連県南支部新日本婦人の会

 写真をご覧下さい。左側は、農民連が扱っているお米。右側は、岡山市内の大手スーパーで「生活支援米」として売られていたお米です。

 11月10日、岡山県農民連県南支部が新日本婦人の会のみなさんと、お米の試食会をした時に出されたお米。香りもなくあまりにもひどい味に、みんなびっくりです。

 農家の見立てでは、「こりやぁ、中米か小米じゃのぉ」とのこと。こういうお米は、農家から安く買われ、みそなどの加工品や家畜のえさに使われています。まさか主食として売られているとは、一体どうなっているのでしょうか。

 安いとはいえ10キロ2980円、60キロで1万7880円。この値段は、農家が出す米代(1等米で60キロ1万4800円)より高いのです。

 国が米の管理責任を放棄して、いくら「売る自由」といっても、この「生活支援米」は農家のプライドを奪うものです。

 そのうえTPPに参加すれば、ますます食卓からおいしい国産米が遠のくばかりではないでしょうか。

(岡山県農民連 秦明美)

(新聞「農民」2012.12.10付)
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2012年12月

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