「農民」記事データベース20121203-1048-09

旬の味


 旧10月の初亥(はつい)の日(今年は11月22日)は「おいのこさん」だ。恵比寿(えびす)さまに大豆や小豆、とうきび、大根など五穀や野菜をお供えして五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する。また、お守り札とお祓(はら)いを受けた五穀から種を授かって、翌年の生産にいそしむ祭りでもある▼前日には、子どもたちがワラスボで家々の前の地面をたたきながら「一に俵踏むまえて、二でにっこり笑ろうて、三で酒つくって…」と、亥の子つき歌を歌いながら順番に回っていく。ついてもらった家では、子どもたちにご祝儀としてお金や菓子を与える。子どもたちの楽しみだ▼それから、男も女も全員参加で小学生たちの奉納相撲も行われる。家族・親せきばかりか先生も駆けつけて声をあげる。その小学校も2年後には廃校だ▼ふるさと祭りや収穫祭、地域あげての秋のイベントが過疎の村をにぎわしている。そんな年の瀬に総選挙という巨大イベントがやってきた。TPP参加、原発推進、消費税増税の邪鬼を払うよう、恵比寿さま、大黒さんに願をかけた。

(森)

(新聞「農民」2012.12.3付)
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2012年12月

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