農のこころ丸山美沙夫
かりがねの声に安らぎ田の眠る 沢田 稲花 俳誌『志茂俳句会月報』から。雁は十月ごろ飛来し、三月ごろに帰って行く渡り鳥。「かりがね」とも云う。もうすっかり稲田は片付いて、雁渡る田園の景は美しさとともに、季節の移りゆく哀歓も感じさせる。この句の「田の眠る」には、収穫の喜びとともに田への感謝の思いもこめられている。農土への深い情感が。
(新聞「農民」2012.12.3付)
|
[2012年12月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2012, 農民運動全国連合会