「農民」記事データベース20121210-1049-18

結婚おめでとう

ラブラブの藤田雄大さん加藤和佳子さん
(福島県北農民連)


愛は産直カフェで生まれ
畑で愛を大きく育んだ

 福島県北農民連会員の藤田雄大(たけひろ)さん(34)と同じく県北農民連事務局に勤めている加藤和佳子(わかこ)さん(33)が11月17日、めでたく結婚しました。結婚式には、農民連の仲間が多数駆けつけ、「藤田くん、和佳ちゃん、結婚おめでとう」と幸せいっぱいのふたりを祝福しました。

 

 原発事故あとも農業続ける決意

 以前、直売所「産直カフェ」に勤務していた和佳子さん。そこに新鮮な野菜や梨の出荷に訪れていたのが、福島市で農業を営む雄大さんでした。「前から気になっていて声をかけた」と雄大さん。お付き合いを始めたころの和佳子さんはいつも笑顔いっぱいで、雄大さんとのことを楽しそうに話してくれたことを思い出します。

 あれから3年。結婚を迎えるまでには、3月11日の大震災や原発事故がありました。その中でも、雄大さんはものをつくり続けることを決意。和佳子さんもそんな雄大さんに寄り添い、休日には農作業を手伝いました。「不安もあってどうなるかわからない。でも今年一年は作り続けると決めた。(和佳子さんが)来てくれて支えになった」と雄大さん。「農作業が忙しいときはふたりで出かけられないので、畑が一緒に過ごせる場所です」と和佳子さん。

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雄大さんと和佳子さんを祝福する「野田杉の会」のみなさん

 愛情いっぱいの野菜作り続ける

 雄大さんは、地域にも根ざして活動しています。地域の農業後継者グループ「野田杉の会」に就農してすぐに入会。「何回も会長を務め、何をお願いしてもいやな顔をしないでやってくれる」と、県北農民連副会長で藤田さんと同じ会に所属する阿部哲也さんは言います。産直カフェで愛が生まれ、畑で愛を育んでいるふたり。「今はふたりの時間を楽しみたい」と、雄大さんの言葉にそっとうなずく和佳子さん。

 これからの農業を支える若いカップルの誕生は、本当に希望です。愛情がいっぱい詰まった野菜やくだものをこれからもふたりでつくり続けていってほしい。

 藤田さん、和佳ちゃん、本当におめでとう。

(福島県農民連 岩渕望)

(新聞「農民」2012.12.10付)
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2012年12月

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