私たちのやりがいを
奪う政治を変えたい
千葉県農民連女性部
あらぐさ総会ひらく
“いろんなこと学びたくって”
赤ちゃんつれてママ初参加
千葉県農民連女性部は11月29日、酒々井町で第24回あらぐさ総会を開きました。前日までの寒気が緩んだいい日和のなか、30人が集まりました。
総会の討論では、「TPPに参加したら、私らの地域はどうなっちゃうんだい? 大規模経営にしろって言われても、高齢者が多い地域で谷津田は守っていけないよね」と老人会で話題になっていることを紹介した椎名喜美子さん。「米価が安くて本当に困ってしまう」と話し始めた香取美乃さんは、「いま生産者は『いいものを作って売る』という気持ちがなえてきています。営農組合も維持できない状況の米価をなんとかしてほしい」と発言。新聞「農民」号外を見ながら、「生産費はせめて2万円以上ないと暮らしていけないよね。本当に今の政治を変えていかなきゃ」と述べた宇井澄子さんには、拍手がおこりました。
原発事故から1年間放射能測定を地域で行ってきた酒々井町の鈴木博子さんは、「原発反対の運動が広がっていますが、地域の人たちの思いはどうなのだろうかと、収穫祭で原発賛成・反対のシール投票を行いました。雨の中、100人が協力してくれて、結果は91人が反対。1人がよくわからないでした。みんな原発反対の思いは一緒だと実感しました」。
損害賠償の請求で「花の苗が風評被害にあっても、東電に却下されてしまいます。品目がどんなものでもきちんと賠償してほしい」と話した横田純子さんは、「新聞『農民』に載った自分の記事を知り合いに紹介しながら、仲間増やしでもがんばっていきます」と発言しました。赤ちゃん連れで初参加のママも、「いろんなことを学びたいとここに来ました」と発言してくれました。
最後に、農民連女性部事務局の藤原麻子さんが「私たちの結(ゆい)や営農を守るため、願いが届く政治に転換し、女性部を大きくしていきましょう」と呼びかけました。
(新聞「農民」2012.12.17付)
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