2009年8月
■2009年8月31日(第891号)
- 自公政権を終わらせ、農業と食糧を守る政治を
- 米価が暴落し、民主党が日米FTA(自由貿易協定)を提案するなかで、農業・食糧問題が一大争点になっている総選挙。論戦はどうなっているのか、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)が行った公開質問に対する回答(2面)や各党幹部の発言で検証します。
- 全国食健連 6党に公開質問状
- 今度の総選挙は、輸入自由化政策と農産物価格を市場原理まかせにするいまの農政をストップさせるかどうかが問われています。
- 地産地消で泉州農業の再生を
- 泉州農業の現在と未来を考える会は8月11日、大阪・泉南市で学習会を行い、和歌山大学の大西敏夫教授が「生産者と消費者が共同して地産地消で泉州農業の再生を」と題して講演しました。
- 北海道信連また400億円の赤字
- 8月15日現在、「ディスクロージャー誌」などに、29の都道府県農協の信用事業連合会(信連)の2008年度決算が公表されています。その概要と特徴をみると、表(1)、(2)のように、前年度290億円と全国最大の赤字を出した北海道信連が、2年連続でしかも406億円という赤字決算となっており注目されます。また赤字信連は、前年度の2県から7県へと3・5倍に増え、358億円もの有価証券評価損を出した静岡も含まれています。
- 農のこころ
- 国のゆくえ街宣そばだつ稲田風
- 楽しかった! また参加したい!/加工・販売に必要な知識学ぶ
- 静岡県連青年部は8月1日、藤枝市でバーベキュー交流会を開き、青年農業者グループの“わこうど結ネット”のメンバーとその友だちや愛知・新城農民連、そして援農で藤枝に来ていた東京農工大の学生など、40人が参加しました。
- ざんりゅうのうやく+カドミウム/名付けてお得な“ざのかど分析セット”始まりました
- 農民連食品分析センターは、お米の「残留農薬230種いっせい検査」と、「カドミウム含有量検査」をセットにしたお得な検査「ざのかど分析セット」の受付を開始しました。通常よりも1検体なら450円、6検体なら3900円、12検体なら1万4600円もお得に分析することができます。
- 「誰も書かなかった義勇軍」著者・吉野年雄さん(83)に聞く
- 終戦から64年がたちました。戦争体験を風化させず、若い世代に語り継ごうという取り組みが広がっています。茨城中央農民組合の元組合長で、2007年に著書「誰も書かなかった義勇軍」を自費出版した吉野年雄さん(小美玉市在住)に、多くの青少年を満州(現中国東北部)に送り込んだ満蒙開拓青少年義勇軍について聞きました。
- サツマイモ畑の草刈り/富山・食健連 とうもろこしフェスティバル
- 「こんなに草がのびているなんて」―埼玉・春日部楽農倶楽部は8月2日、サツマイモ畑の草刈りを3人で行いました。
- 旬の味
- 日本の農畜産物が重大な危機の中での選挙だ。いままで選挙の話などできなかった人でさえ、喜んで「変化をもたらすための選挙だ」と話す
■2009年8月24日(第890号)
- 総選挙の一大争点 消費税増税
- 総選挙が8月18日に公示され(30日投票)、各政党はマニフェストを発表。医療費無料化や最低保障年金、そして子育て支援、教育の無償化、農家への所得補償などの政策実現を訴え、有権者を引きつけようと懸命です。しかし、その財源は大丈夫なのでしょうか。そこで出てきた問題が、消費税増税に頼るのか、頼らないのか。総選挙の一大争点になっています。
- 米価急落 政府の姿勢にじっとしていられなくて…/米価対策署名と闘争募金/米価大暴落で学習会 横山ふるさとネット事務局次長が講師
- 福島県連は8月7〜9日、農民連の笹渡義夫事務局長を招いて「このままでは秋は迎えられない 緊急農民総決起集会」を県内4カ所(福島市、大玉村、須賀川市、喜多方市)で開き、合計で216人が参加しました。
- 憲法の成立と今日的意義は?
- 新潟県の農林水産九条の会は7月25日、新潟市内で4回目の交流集会を開きました。
- 農のこころ
- 夕づくや風こまやかに稲の花
- 子どもたちは大はしゃぎ かぶと森自然教室
- 千葉・多古町旬の味産直センターは7月25日、交流施設・しんのみくうかんで「かぶと森自然教室」を開きました。この教室は、毎年夏休みに、自然や農業をたっぷり体験してもらう行事です。
- 『北の反戦地主 川瀬氾二の生涯』を読んで
- 北海道東部、別海町と厚岸町にまたがる日本最大の自衛隊演習場=矢臼別演習場のど真ん中で、農地の売り渡しを拒否してたたかいつづけた川瀬氾二さんが、今年4月、82年の生涯を閉じられました。
- 農民連の米に熱い期待/元気いっぱい大阪の米屋さん
- 農民連ふるさとネットワークは8月9日、大阪市港区の港近隣センターで「米屋さんと生産者をつなぐ交流会(大阪会場)」を開催しました。今年で7回目を迎える交流会には、大阪府や近県の米屋さん、卸業者のほか、全国から集まった農民連の米生産者ら100人を超える人たちが参加。和やかな雰囲気のうちに、今年の作況などについて親しく情報交換しました。
- 旬の味
- 鹿児島・南さつま農民組合が、地域で作った農産物を地域で活用し、農家と消費者が共同で農業を守る運動として取り組もうと、直売所「薩摩路」を開設して7年になり、地元にもだいぶ定着してきた
■2009年8月17日(第889号)
- すぐ備蓄米買い上げよ 生活できる米価をぜひ
- 農民連と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)はお盆前の8月5日、「米価下落対策要求・怒りの中央統一行動」を行いました。宮崎で前年比1600円減、高知で2500円と、超早場米の生産者価格が軒並み下落するなか、「このままでは秋は迎えられない。すぐに政府備蓄米をルール通り買い上げよ。生産費を保障せよ」の怒りの要求を掲げて、全国から農家ら350人が東京・霞が関に集結。国公労連や憲法会議など30の団体が支援にかけつけました。
- 自・民・共3党は買い入れで一致/ベネズエラ視察ツアーのご案内
- 農民連と全国食健連は、自民党、民主党、日本共産党の3党に、「米価下落に対する緊急対策の要請」を行いました。
- 総選挙 いまこそ農民一揆! 農政の大転換(1/3)/(2/3)/(3/3)
- “日米FTA(自由貿易協定)を締結し、貿易の自由化を進める”ことを明記した民主党のマニフェストに対し、「日本農業をつぶす気か!」「狂気の沙汰(さた)だ」という反発が強まっています。
- 日本農業守る勢力の躍進こそ
- 今の農政の問題点は、第一に、自民・公明政権がWTO(世界貿易機関)の農業協定を受け入れていることです。これは、新自由主義の農業版です。こうした姿勢を改めて、WTOにはノーを貫くことが前提でないと、農業の再建は不可能ではないか。
- 約束守らぬ政府に怒り心頭
- 米価急落への緊急対策を求めて、8月1日、「米価急落!黙っていられない!怒りの市民大集会」が山形県鶴岡市の農村センターで開かれました。農民連と農協、土地改良区、市民団体などの代表者26人が呼びかけ人となったこの集会には、農民・消費者など210人が参加し、怒りの声をあげました。
- 天候不順 米価暴落に追い打ち
- 長雨や豪雨、日照不足と低温など異常気象による農作物への影響が次第に深刻になっています。
- 農民連が意見広告を出しました
- 8月6日付の日本農業新聞に、農民連の意見広告「生産費を大幅に下回る米価、このまま秋は迎えられない! 政府に緊急対策を要求します」が掲載されました。
- 旬の味
- 8月に入ったばかりだが、近所のスーパーで宮崎産の新米コシヒカリが販売されていた。昨年よりも安いと聞いていたが、値段を見たら5キロ2080円だった
■2009年8月10日(第888号)
- 始まった新米暴落
- 米価下落問題は新たな局面を迎えました。農民連が4月段階から警告を発してきた09年産新米への影響が、予想をはるかに超える激しさでいよいよ現実の問題になろうとしています。
- 備蓄米/ただちに買い上げろ ズサンな運営に批判
- 7月31日に行われた食料・農業・農村政策審議会食糧部会では、参加した委員から、政府備蓄米の買い入れを求める意見や、09年産新米の価格への影響を心配する声が出されました。
- 被害農民“早期復旧に支援を”
- 7月21日の記録的な大雨による土石流で多数の犠牲者が出ている山口県。防府市に隣接する山口市小鯖(おさば)地区でも土石流が発生し、出穂したばかりの水田が土砂で埋まった農家では、早期復旧を求めています。
- このままでは新米も暴落/地域JAや米集荷業者に要請
- 東北6県の農民連でつくる東北農業農民団体連絡協議会(東北農団連、小泉重年会長)は7月24日、東北農政局の宮崎正義局長あてに、(1)09年産の米価暴落を防ぐ緊急対策、(2)「米改革」の抜本的な転換、(3)ミニマムアクセス米の輸入見直し、(4)りんごなどの果汁の輸入に歯止めをかけること―を要請しました。東北各県から44人が参加、日本共産党の紙智子参院議員が同席しました。
- 農のこころ
- 穂孕みの田圃に黄見つ青を見つ
- 新聞「農民」号外できました
- 新聞「農民」の号外(カラー・4ページ)が完成しました。農民連本部では、総選挙に向けて大量活用して、農政転換の大きなうねりをつくろうと呼びかけています。
- 「薩摩路・桜山」が開設
- 鹿児島県連・南さつま農民組合は、7月12日、2カ所目の直売所を開設しました。この直売所は「薩摩路・桜山」。場所は、枕崎市の国道225号(通称、枕崎かつお街道)沿い、桜山東町松下集落の入り口です。
- 食品細菌検査!キャンペーン
- 農民連食品分析センターと病体生理研究所が協力して、食品細菌検査はやったことがないという農民連会員に向けに、「はじめまして食品細菌検査!キャンペーン」を始めます。
- お母さんパワー 元気にはじけた!
- 「生命を生み出す母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます」のスローガンのもと、第55回日本母親大会が7月25〜26日、京都市で開かれました。猛暑で知られる京都なのに、初日は嵐のような大雨。しかしそれをはじき飛ばす勢いで集まった女性たち。2日間でのべ1万7500人が集いました。
- 原爆稲行脚
- 長崎で1945年に被爆し、その後植え継がれている原爆稲。この原爆稲を新潟市から福井県の永平寺までの380キロを行脚して届けようと、青年たちが取り組んでいます。新潟を元気にしようと結成された新潟青年協力隊の有志は、GNDFund(世界核兵器解体基金)新潟協力センターの支援を受けて行脚を決行中。チーム名は「きずなびと」と名づけられ8月8日に到着予定です。
- 旬の味
- 稲の花が咲きはじめた。長引く梅雨で生育の遅れが心配されたが、例年より出穂は早いようだ。もしかすると、気候の異常を敏感に感じ取って、早く実をつけようと急いでいるのかもしれない
■2009年8月3日(第887号)
- 予想を超える米価下落 新たな局面に
- 農民連ふるさとネットワークは7月23日、東京・豊島区のラパスホールで第6回総会を開き、49の加盟団体をはじめ32都道府県から92人が参加しました。
- 総選挙で政治の転換を/米価闘争募金のお願い
- 全労連、国民春闘共闘、国民大運動実行委員会の3団体は7月23日、「なくせ貧困、最賃大幅引き上げ、公務員賃金改善、総選挙で政治の転換を」の国民要求実現中央統一行動を東京・霞が関で開き、参加者は1300人を超えました。
- 米価暴落 緊急対策で要請相次ぐ
- 県農民連 取り組み急ピッチ 全自治体・農協訪問を計画/農民連が県農協中央会と懇談“今後も政府要請する” 農協側が約束
- 農のこころ
- 現(うつつ)からはみ出しており大青田
- 宮本智恵子さんを偲(しの)んで
- 「日本の伝統食を考える会」代表の宮本智恵子さんが、7月7日、亡くなられました。惜しい方でした。
- 雑誌「農民」臨時増刊(60号)近日発行
- 先に発表された「農民連の要求と提言」を収録した雑誌「農民」の臨時増刊号(No. 60)が8月初旬に刊行されます。本紙6月29日付に掲載された「要求と提言」は、「日本農業再生の方向がよくわかる」と好評ですが、今回の臨時増刊は、発表済みの「総論」部分に加え、「米政策」「価格保障」「担い手・後継者育成対策」「地域からの農業再生」の各論を新たに掲載します。農地法改悪についての関連文書も収録されます。
- 食と地球を守りたい/バーベキューで腹いっぱい
- 福岡県農民連と新日本婦人の会県本部との共催で、「食と地球を守りたい、産直&エコフェスタ」が7月12日、福岡市にある農民会館(4階建て)全館を使って行われました。この催しは、産直運動20周年を記念して行われたもの。3回にわたる実行委員会を積み上げ、目標を大きく上回る260人が参加しました。
- 千葉県農民連青年部合唱団「わかちばーず」 収穫祭&青年交流会
- 「大地に平和の種をまこう」―千葉県農民連青年部とうたごえ合唱団「わかちばーず」は、7月18、19の両日、千葉市土気で、「収穫祭&青年交流会」を開き、約40人が参加しました。
- 旬の味
- 7月21日、農民連支部の「田まわり」の日に衆議院が解散された。いよいよ総選挙である。農民の日ごろの憤りを1票に託して、絶望を希望に変えようではないか
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