米価急落
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集会では、笹渡事務局長が特別報告を行い、米価下落を阻止するために「政府はただちに10万トン以上の買い上げを」という農民連の運動が情勢を大きく切りひらいていると強調。「今度の総選挙は、自公政治をやめさせる歴史的な選挙であり、民主党の危うさと暴走に歯止めをかけ、アメリカと財界による支配を打ち破る新しい日本の進路を選択する選挙だ。おおいにがんばろう」と訴えました。
喜多方市の集会では、「8・5中央行動」に参加した渡部よしのさんが発言。「じっとしていられなくて、はじめて全国集会に参加した。農水省包囲のデモでは思いっきり声を出して怒りをぶつけた。農民連が農水省に出向くのではなく、農水省の課長を議員会館に呼びつけて150人で交渉するのにはビックリした。農民連を本当に頼もしく思い、総選挙では一貫して農家のためにがんばる政党への支持を広げたい」と決意を述べました。
県連では、ただちに農民連の「総選挙用ビラ」を持って対話し、自公農政にトドメをさし農民の要求を実現する政治にするために全力をあげよう、と呼びかけています。
「要請書の内容を農水省に問い合わせした」というある自民党の事務所では、「全農の仮渡金は低すぎる。国が何らかの対策を打たないと再生産できないことは認識している」「生産者がやる気が出る環境をつくっていくために、やれることはやる」などと、秘書が対応。ある事務所では「議員もそのとおりだと言っていた」と、賛同書に署名しました。
一方、ある民主党の事務所では「民主党は備蓄水準を300万トンとしているので、要請はお断りする」と、電話で“要請拒否”の回答がありました。また無所属の候補者(代理秘書)は「100万トンと約束しているのだから、守るのは当然。自民党では食料も地域も守れない。民主党の戸別補償では農家の誇りを奪うことになる」などと話しました。
この要請行動に参加した福島県農民連の佐々木健洋さんは「候補者本人には会えませんでしたが、米価暴落の事態をほとんど知らないようすでした。特に民主党は、私たちの要請さえ聞こうとせず、どうなっているのか不安に思いました」と話しています。
対応した組合長や役員らは「大手量販店の安売りに頭を痛めている」(新いわて農協)、「いい活動だ。がんばってもらわないと」(花巻農協)、「米の安売りをしているような世の中ではどんどん金が海外へ逃げてしまう。こういう仕組みを改めないといけない」(岩手江刺農協)、「要請の内容に全面的に賛同する」(岩手中央農協)など、激励の声とあわせて募金への協力にも応じてくれました。
花田隆一組合長が「米価暴落の中でも農家は懸命にふんばっている。しかし限度がある。農業を守るためには、農政の大転換を」とあいさつしました。
ある参加者は「米販売の最前線でがんばっている人の話は、『さすが』の一言に尽きる。おおいにがんばりたい」と感想を述べていました。
[2009年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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