旬の味
7月21日、農民連支部の「田まわり」の日に衆議院が解散された。いよいよ総選挙である。農民の日ごろの憤りを1票に託して、絶望を希望に変えようではないか▼「扇動的な」と言われそうなこの書き出しは、決してオーバーな空文句ではない。今度の選挙は歴史の転換点、それも世界的な規模で進む新しい変化の中で、わが国がどうあるべきかを問う選挙だからだ。とりわけ農業については、これまでの財界による財界のための農業政策から、抜本的に転換をはかる絶好の機会だ。田の畔(あぜ)で、畑で、村の中で政策の転換を訴えようではないか▼魯迅は小説「野草」のなかで、「絶望の虚妄なることは、まさに希望に相同じ」と、ハンガリーの詩人、ペテーフィ・シャンドルの詩を引いたが、今日、農民を取り巻く絶望の正体は、虚偽と虚妄の政治だ▼その政治を主権の行使によって国民本位に変える。それにはどれだけ多くの農民がその立場に立つかにかかる。農民連の仲間よ。村々に希望の旗をあげよう。 (新)
(新聞「農民」2009.8.3付)
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[2009年8月]
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