「農民」記事データベース20090803-887-02

なくせ貧困・止めよ米価暴落

総選挙で政治の転換を

7・23要求実現中央行動

関連/米価闘争募金のお願い


 全労連、国民春闘共闘、国民大運動実行委員会の3団体は7月23日、「なくせ貧困、最賃大幅引き上げ、公務員賃金改善、総選挙で政治の転換を」の国民要求実現中央統一行動を東京・霞が関で開き、参加者は1300人を超えました。

 日比谷野外音楽堂での中央総決起集会には、参加者が雇用、くらし・福祉、教育、子育てなどの願いを込めて集結。「要求実現のために、総選挙で政治を転換しよう」との熱気にあふれました。

 農水省前では、国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)と農民連が、米価暴落に抗議する集会を開き、130人が集いました。農民連の笹渡義夫事務局長が、大手スーパーによる米の安売り合戦が進んでいることを紹介し、米価暴落をストップさせるために、「10万トン以上の米の買い入れを行い、大手量販店の買いたたきを規制せよ」と訴えました。さらに「総選挙で、農業・食糧を守る政治を実現しよう」と呼びかけました。

銀座までデモ行進する笹渡事務局長(中央)

 千葉県・北総農民センターの佐藤好文会長は「米価が下がることは、野菜や果樹、畜産物の価格が引き下げられることにつながる。原油、資材、肥料が高騰し、農産物価格が下がるのでは農家はやっていけない」と述べました。

 全日本教職員組合の高橋信一中央執行委員は「虫歯が20本あっても歯医者にかかれない、視力が0・06でもめがねが買えない」など子どもの貧困が広がっていることを紹介。「米価が下がり続けることは、農家への負担が増え、貧困が進むことになる。子どもの貧困を解消するためにも米価暴落を阻止しなければならない」と強調しました。

農水省前で「米価暴落止めよ」

 最後に参加者は、銀座までデモ行進しました。


このまま秋は迎えられない

米価闘争募金のお願い

 超早場米の価格が暴落するなど、米問題が重大な局面を迎えています。

 農民連は、再生産が根本から破壊される深刻な事態を打開するため、8月5日に農水省包囲デモなどの「中央行動」を行います。また、この事態を広く農民に知らせ世論を喚起するため、日本農業新聞や米の業界新聞に「意見広告」を出します。

 この運動を展開するためには、少なくない資金が必要です。そこで全国の会員と、私たちの運動に賛同していただけるみなさんに、率直に募金を訴えます。ぜひ、ご協力ください。

▼募金の振込先
三菱東京UFJ銀行 池袋東口支店(普通口座)1646233
(加入者名) 農民連米対策部 横山昭三


 ◇訂正 7月27日付4面の「ベビーブームにわく“ゆず”の里」の記事で、「紀ノ川農協古座川班や生産者組合などが中心となって、『農事組合法人 古座川ゆず平井の里』がスタート」とありますが、「紀ノ川農協古座川班や生産者組合、『婦人部』などのメンバーが中心となって、『農事組合法人 古座川ゆず平井の里』がスタート」の誤りでした。おわびして、訂正します。

(新聞「農民」2009.8.3付)
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2009年8月

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