農のこころ丸山美紗夫
夕づくや風こまやかに稲の花 藤木 倶子 俳誌『たかんな』から。「稲の花」は、出穂してまもなく小さな白い花を咲かせる。この花期の稲田は豊作を占う時季ともなる。台風シーズンでもあり、収穫の良否が分かれるため期待とともに、激しい風雨に直撃されると受粉に大きく影響する不安がある。この句は「風こまやかに」の平穏さ。ほっとさせられる感動が。
(新聞「農民」2009.8.24付)
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[2009年8月]
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