旬の味
稲の花が咲きはじめた。長引く梅雨で生育の遅れが心配されたが、例年より出穂は早いようだ。もしかすると、気候の異常を敏感に感じ取って、早く実をつけようと急いでいるのかもしれない▼夏の枝豆も最盛期を迎えているが、実がふくれない。スイカも甘みがもうひとつ。トマト、キュウリ、瓜が相次いで枯れてしまった。ハウスのミズ菜も背丈は伸びるものの色付きが悪い。大納言小豆のは種は7月中に終えなくてはならないが、連日の雨で作業ができず、ほ場は代かきができるような状態だ▼ゲリラ豪雨、雷、竜巻などの被害が連日のように伝えられ、雨量も平年を大幅に上回っている。農作物への被害も深刻だ。「大変な年になるのではないか。食料は大丈夫か」と不安がよぎる▼にもかかわらず米価は下がり続け、政府は自ら決めた備蓄米100万トンの買い入れをさぼり続けている。首長、議会、農業委員会、農協、地域協議会などへの申し入れと署名をさらに広げ、8月5日の農水省交渉でけりをつけたい。 (安)
(新聞「農民」2009.8.10付)
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[2009年8月]
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