「農民」記事データベース20090831-891-07

ざんりゅうのうやく+カドミウム

名付けてお得な
“ざのかど分析セット”始まりました

農民連食品分析センター


画像 農民連食品分析センターは、お米の「残留農薬230種いっせい検査」と、「カドミウム含有量検査」をセットにしたお得な検査「ざのかど分析セット」の受付を開始しました。通常よりも1検体なら450円、6検体なら3900円、12検体なら1万4600円もお得に分析することができます。

 日本のお米から残留農薬違反が見つかることはまれです。しかし、農薬が全く検出されないというわけではありません。これまでの分析結果を整理すると、いもち病用薬剤や残効性の高い殺虫剤が検出されるケースがあります。また、周辺園地からの飛散と考えられる農薬の検出例もあります。消費者や給食、流通関係者の関心が高いのは残留農薬です。安心をお届けするためにも、キッチリと押さえておきたい検査です。

 カドミウムは、鉱山からの流出などによって水田に蓄積し、お米に吸収されることがわかっています。もちろん、お米にイタイイタイ病が起きるほど高濃度のカドミウムが含まれることはありませんが、カドミウム濃度の高い食品を長期間摂取すると、腎機能障害を引き起こす可能性が指摘されており、注意が必要です。このため、お米(玄米)には、1ppm以上カドミウムを含んでいてはいけないという基準が食品衛生法に定められています。

 まもなくこの基準値を、0・4ppmへ強化するという検討がなされています。この強化により、基準値違反になるお米が増えることが心配されています。分析センターの検査でも、年に数点ほど0・4ppmを越えるお米が見つかります。基準強化に先立ち、基準をクリアしたお米を生産できているかチェックしておくことが重要になります。また、事前に水田ごとの傾向を把握しておけば、今後、カドミウム吸収を抑えた栽培に切りかえることも可能になります。

 いよいよ新米の季節を迎えます。お米に分析報告書を添付して、食の安全・安心をリードする農民連の農産物の品質を、さらに前へ進める取り組みに生かしてみてはいかがでしょうか。

 お申し込みの際は、「ざのかどセット」とお書きください。問い合わせは農民連食品分析センター TEL 03(3959)5660まで。

(新聞「農民」2009.8.31付)
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2009年8月

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