農のこころ丸山美紗夫
穂孕みの田圃に黄見つ青を見つ 黒谷博楽子 俳誌『志茂俳句会月報』から。「穂孕み」は、稲の葉鞘に穂を包んで著しくふくれてきている頃である。もうまもなく出穂期を迎える。しっかりとした稲の出穂を待つ農の姿がそこに感じられる。「黄見つ青を見つ」と詠んでいるのは、やがて穂が出て色づく田圃をまなかいに浮かべ、ふくらんだ青稲の葉鞘を探る目差か。
(新聞「農民」2009.8.10付)
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[2009年8月]
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