「農民」記事データベース20090817-889-07

約束守らぬ政府に怒り心頭

山形・庄内 26人が呼びかけ


米価急落!黙っていられない!怒りの市民大集会

画像 米価急落への緊急対策を求めて、8月1日、「米価急落!黙っていられない!怒りの市民大集会」が山形県鶴岡市の農村センターで開かれました。農民連と農協、土地改良区、市民団体などの代表者26人が呼びかけ人となったこの集会には、農民・消費者など210人が参加し、怒りの声をあげました。

 集会では、庄内産直センターの佐藤光雄組合長が「管内すべての農協組合長をはじめ、主要な農業農民団体や消費者団体のリーダーが呼びかけ人を引き受けてくれた。運動をさらに盛り上げる決意を固めあおう」と、主催者あいさつしました。

 来賓あいさつの後、各界から「怒りの5分間発言」。庄内産直センターの阿部一雄さんは「われわれ農家に転作を強いて、自らが決めた備蓄ルールの約束を守ろうとしない政府に、怒り心頭だ」、生協共立社の松本政裕理事長は「流通を市場まかせにしたことで、わずかな過剰で米価が暴落し、わずかな不足で高騰する。国民の命を支えるお米で、誰かが損をしたり、おおもうけをするようなことがあってはならない」、人と環境にやさしい農業実践社の会の原田藤四郎さんは「農地法が『改正』されたが、米作りに参入する企業などはない。なぜなら、米作りではもうからないからだ。われわれ農家は、もうからない農業を一生続けなければならないのか。今度の総選挙は、農政を変える絶好の機会だ」など、それぞれ参加者に訴えました。

 最後に、「政府が決めた100万トン備蓄を維持するため、備蓄米10万トンの即時買い入れ」「大手量販店の生産コストを下回る安売り販売の規制」を求める決議を満場一致で採択し、“団結がんばろう”を三唱しました。

(山形・庄内農民センター 梶 昇司)

(新聞「農民」2009.8.17付)
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2009年8月

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