2001年6月


2001年6月25日(第498号)

スペースマーク 「新しいお店」がスタート
農民連の産直運動にまた、新しい試みが加わりました。この5月末で閉店した名古屋市内にある、めいきん生協(名古屋市勤労者市民生協)の小規模店舗を活用し、そこで働きたい生協組合員が販売を受託する自主的協同組織“ワーカーズ”と、農民連・ふるさと産直東海ネットワークなどが生協の支援を受けて運営し、火曜と金曜日だけ開店する取り組みです。6月12日開店した「西山・いのこしファーマーズ生鮮市」を取材しました。
スペースマーク 「総対話運動」最終盤、「農民」拡大目標達成のうねりを!
支部や班を中心に、まわりの農家に要求運動への参加を呼びかけ、新聞「農民」の読者を広げる「総対話運動」もいよいよ最終盤です。全国の仲間のみなさんが、参院選や都議選のたたかいと結び、総決起されることを訴えます。
スペースマーク 米輸入自由化の国際約束は断じて許せない農村の大崩壊招く事態に
米輸入自由化(関税化)の国際約束は許せない――。農民連は、6月11日、外務省に植竹繁雄副大臣を訪ね、米関税化を国際的に約束する確認書を承認しないよう求める大臣宛の要請書を手渡して申し入れました。佐々木健三会長、谷口一夫副会長をはじめ、秋田、千葉、栃木の農民が参加。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、笠井亮参院議員が同席しました。
スペースマーク 旺盛に“もの作り,仲間作り”を
「作る人を増やす」運動に打って出よう――。国産農産物を求める消費者、流通業者などから大きな期待が寄せられているなかで、産直運動全国協議会(産直協)第13回総会が、6月7〜8日、北茨城市で開かれました。暫定セーフガードの発動をかちとり、多様な販路を切り開く運動の先頭に立ってきた57組織の代表、150人が参加。さらに前進しようと、熱く語り合いました。
スペースマーク チーズケーキ作りを楽しんだ
「待ちに待ったチーズケーキ作り」――茨城県西農民センター女性部「わかばの会」は5月26日、八千代町の県西産直センターの食堂で行い、13人が集まりました。
スペースマーク 小泉内閣と革新懇運動
全国革新懇結成20周年での不破哲三日本共産党議長の講演をパンフレットにしたものです。『要求にもとずく結集』『諸団体、諸個人の大結集』という世界に例のない日本の統一戦線運動の意義、いまなぜ革新懇が大事か、よくわかります。
スペースマーク 田植え 列島各地でにぎやかに/北海道/広島
北海道の空知中央農民組合・同産直センターと新婦人北海道本部の共催した“田植えツアー”が6月3日、岩見沢市の農民組合員の約5アールの田んぼで行われ、札幌市からかけつけた家族連れ、農民組合員ら百人余が参加しました。
スペースマーク 民宿の客にも好評の直売所
田んぼにはまだ雪が残る4月30日、山形県庄内農民センター朝日支部は、朝日村の田麦俣(たむぎまた)集落にある民宿「田麦荘」で毎週日曜の直売所を始めました。
スペースマーク 山形 田川食健連が総会
山形・田川食健連の第11回総会が6月7日、鶴岡市のこぴあホールで開かれ、60人が参加しました。
スペースマーク 心ゆくまで語り合おう
農民連青年部は6月29日〜7月1日の3日間、山形県で2001年「夏の学習交流会 in 鶴岡」を開催します。庄内地方の文化や伝統にふれ、進んだ経験を学び、全国の仲間と心ゆくまで語り合い、交流できる青年部の学習交流会に参加しましょう。
スペースマーク 「郡上一揆」上映などとりくもう
茨城・県西食健連第9回総会が6月3日、八千代町の県西農民センター会議室で開かれ、西山克彦会長のあいさつにと情勢、活動などの報告が行われました。
スペースマーク 本の紹介/橋本紘二写真集『中国黄土高原』
昨年秋、新聞「農民」に写真家・橋本紘二さんの作品「中国黄土高原」が掲載されました。みなさん、ご存知ですか。
スペースマーク 脊椎からみたからだのこと
農業が忙しい季節になってきました。今回は、腰痛の次に悩んでいる方が多い肩こりのお話です。

2001年6月18日(第497号)

スペースマーク 世界で続発する口蹄疫
今年2月に発生したイギリスの口蹄疫。320万頭以上の家畜を殺処分、観光業に大打撃、GDP(国内総生産)の押し下げ(0.3%以上)など大惨事になり、フランス、オランダ、アイルランドにも飛び火しました。さらに今年に入って、南米や西アジアなどでも口蹄疫が発生。昨年、日本で起きた宮崎、北海道の「悪夢」を思い起こさせます。そこで、「なぜ口蹄疫が大流行するのか?」「どうしたら日本への侵入を防げるか?」――独立行政法人・農業技術研究機構、動物衛生研究所(旧家畜衛生試験場)の小河孝・海外病研究部長に話を聞きました。聞き手は、佐々木健三・農民連会長です。
スペースマーク 活用して政治をかえよう
いよいよ参院選です。「改革」を看板にした小泉内閣が発足し、新しい情勢のもとでの政治決戦です。
スペースマーク 自民党が土地改良区を私物化「土地改良」問題
土地改良事業は、農家の賦課金や減歩と国と地方自治体の補助金で施行される公共事業で、目的外支出は土地改良法で固く禁止しています。まして政党の党費や政治団体会費への支出などもってのほかです。ところが自民党は長年、この土地改良区を私物化してきたことが、国会で問題になりました。
スペースマーク 「国際シンポ」9月開催
「非同盟国際シンポジウムへの参加を」――6月7日、同シンポのよびかけ人の会が東京・神田の学士会館で記者会見を行い、9月15日、16日に東京・早稲田大学国際会議場で開催することを発表しました。
スペースマーク “お米の大切さ学んだ”
「キャー、冷たい」と素足で恐る恐る田んぼに入る生徒たち――「椿海小学校の生徒達のちびっこ田んぼ」と名づけられた11アールの水田は、児童のにぎやかな歓声につつまれました。
スペースマーク 棚田で田植え交流
長野県飯山市瑞穂の「福島新田棚田」で田植えと交流会が5月27日に行われました。この棚田は江戸時代に開拓された石積みです。地元の棚田保存会などが15年ほど荒れたままになっていたものを、99年に復活させ、日本棚田百選にも認定されました。
スペースマーク 新鮮野菜を供給する都市の農業 税金問題を選挙で大いに語ろう
●東京の野菜は、十数年前までは東京都中央卸売市場の入荷量順位でベスト10に入るほど多かった。現在でも18位と新鮮野菜を都民に提供し、大きな役割を果たしている。
スペースマーク よりよい給食育てよう
「命を育てる保育園・学校給食は、自治体が行うべき教育の一環。21世紀を担う子どもたちのためによりよい給食を守り育てよう」――家庭栄養研究会主催の「民間委託反対 保育園・学校給食交流集会」が6月7日、都内で開かれました。
スペースマーク 安い農産物の向こう側/タイの農村はいま
ことし1月6日に行われたタイの総選挙の結果、下院における半数の議席を確保したタクシン首相がひきいるタイ愛国党は、2年前に各政党から主要議員を引き抜いて結成されたものです。はでなイメージ選挙を展開しましたが、とりわけ経済不振で矛盾の吹きだまりになっている農村の貧困救済策が、多数の農民票獲得につながりました。
スペースマーク 読者からのお便り
雑草に負けない/お米と日本人/農民連に共感/農業の報道多く
スペースマーク 短歌
森清さんは、埼玉県農民連大里農民センター妻沼支部の森恒男さんのお父さんです。いまも現役で農作業をしています。70歳から始め、いままでに数えきれないほどの短歌を詠んでいます。
スペースマーク 「竹炭あります」
6月2日、東京・町田市で農家との訪問対話活動の途中、庭先に「竹炭あります」の小さな看板が目にとまり、話を聞きに伺いました。竹炭と竹酢液を生産しているのは、佐藤恒男さん(66)、さくさん(63)夫妻。
スペースマーク 映画紹介「こころの湯」(中国)
この映画の中国語原題は「洗操――SHOWER」。潤いある映像を通して、湯水が人の心をいやすことを伝えている。

2001年6月11日(第496号)

スペースマーク 農業者年金法改悪(受給額9.8%カット)自公保が強行
「年金給付額の9.8%の削減は許せない」――農業者年金の改悪法案が5月30日、参院本会議で自民、公明、保守の与党3党などの賛成で可決、成立しました。日本共産党など野党は反対しました。施行は来年1月1日。
スペースマーク やってよかった農民連の税金申告
米や野菜など、すべての農産物の価格暴落で、農家の台所はどこでも火の車です。それなのに政府は、大銀行の救済やゼネコン奉仕の巨大開発に湯水のように税金を使い、“取りやすいところから取ろう”と、農家への税務調査を強め、消費税の増税で国民にしわ寄せしようとしています。
スペースマーク 税金申告が変わり赤字でも黒字に?
農家の約八割は、役場で行う、面積をもとにした方法で税金を申告しています。この方法が、ここ1〜2年で大幅に変わります。
スペースマーク 入ってよかった農民連
「生まれて初めてのシュプレヒコール、はずかしかったわ」と、笑って話す大川美佐子さん(千葉県成田市=54)。今年3月、農民連に加入し、初めて集団申告に参加した兼業農家(水田85アール)の大川さんは、夫の貞一さんが源泉徴収された所得税の約3分の1、6万6千円が戻ってきました。
スペースマーク 税務署員も絶賛する農民連の記帳ノート
「農業所得を実額で」と言われても、「何が経費になるのか」「どれをどこに入れたらいいのか」、税金の計算はなかなか容易ではありません。
スペースマーク 農家の駆け込み寺
「“売上はゴマかさず、経費はもらさず”が農民連の税金申告」――専業農家の今村和幸さん(33)は、はっきりした口調でこう言います。鹿児島県東串良町は専業農家が多く、農業生産が盛んなところ。そこに昨年一月、結成された「東串良農業を守る会」は、昨年、今年と税金運動にとりくむなかで、会員を2.5倍に増やしてきました。
スペースマーク 小学生らがお田植え
長野県上伊那の南箕輪村の小学校5年生が、5月25日、地元に伝わるまぼろしの古代米「白毛もち米」のお田植えをしました。「白毛もち米」は、上伊那だけに残った古代米で、とてもおいしいのに、作りにくく、収量も少ないので、長い間絶滅の危機にさられていました。
スペースマーク 農災条例の発動など県に要請
5月19日午後、埼玉県東部・中部地方を襲ったひょうは、被害面積830ヘクタール、24億円以上の損害を与えました。降ひょうのあった地域は、県内屈指の梨やイチゴ、麦作の産地。菖蒲町では50ヘクタールの梨園の80%が全滅するなど、県農政史上最悪の被害になっています。
スペースマーク 農業・食糧問題も提起
農民連も参加する全国革新懇(平和・民主主義・革新統一をすすめる全国懇話会)は、5月26日、東京・千代田区で第21回世話人総会を開きました。
スペースマーク 農民運動功労者の顕彰会開く
青葉香る岐阜市岩戸公園に今年も5月13日、有志、団体代表が集まり、農民運動功労者の顕彰会を行いました。
スペースマーク 演劇/個性派俳優殿山泰司の世界を舞台化
殿山泰司という俳優を知っていますか? 戦後の間もない頃から活躍、個性派俳優として貴重な存在でした。なかでも印象深く残っているのは、新藤兼人監督の映画「裸の島」です。乙羽信子と夫婦役でした。汗にまみれて黙々と働く農民の姿がいまだに忘れられません。

2001年6月4日(第495号)

スペースマーク 小さな田んぼでビックリ体験
「きゃー気持ち悪い」「足が抜けないけど気持ちいいっ」「わーっ、カエルがいたー」など、まぁーにぎやかなこと。わいわい騒ぎながら植え終わった苗は曲がっていたり浮いたり。
 東京都大田区立大森東小学校(星野芳子校長=生徒数254人)の5年生53人が5月8日、霧雨が降り出したなかで、学校の田んぼで初めて田植えを体験しました。
スペースマーク 日本共産党国会議員団と懇談
農民連関東ブロック協議会は5月16日、衆議院第二議員会館で固定資産税や相続税問題で日本共産党国会議員団と懇談しました。関東ブロックは、高い固定資産税の引き下げや相続税納税猶予制度の廃止反対などの問題を参議院選挙の大争点にし、要求を実現させようと同議員団に要請し、開かれたもの。
スペースマーク 固定資産税・相続税問題を参院選の争点に
農地をめぐる固定資産税、都市計画税、相続税などはこれでいいのか。農業収益を上回る課税が許されていいのか――このような税制は他に例がなく、歴代自民党政府が農地の宅地化推進政策を進めるなかでつくられた農業つぶしの悪税です。しかし最近、このような事態は許されないとする裁判所の判断が出されるようになり、私たちの運動も加わって事態は変わり始めています。
スペースマーク 依然厳しい介護の実態
介護保険がスタートして1年がたちました。茨城農民連女性部ゆいの会は、農村での介護を取り巻く状況はどうなっているのかと、介護保険についての学習会を開いたり、女性部員らにアンケート調査を行い、151人から回答が寄せられました。この結果を分析し、介護保険の改善を求め県や市町村へ要望していくことにしています。
スペースマーク 頑張って作ってほしい
兵庫農民連は、新婦人や労働組合、保育運動連絡会などと共催で、「食と農が危ない!5・13シンポ」を開き、92人が参加しました。
スペースマーク 青年が悪戦苦闘
5月20日、五月晴れの下、茨城・百里平和農園で第8回田植え交流会が開かれました。農民連青年部、民青同盟、高教組青年部、百里平和委員会などの常連に加え、今回は国土交通省に勤務している青年や地元農業大学校の鯉淵学園の学生など30人が参加しました。
スペースマーク 広がる大豆畑トラスト運動と問われるマスコミの報道姿勢
●「広がる大豆畑トラスト運動」「豆腐店も“一丁”協力…」大きな見出しで7段扱い、写真もあってなかなか良い記事が、5月19日付け日本農業新聞に載っていた。東京・新宿の地域で、素晴らしい運動を作ったのは、茨城県南農民組合と新婦人新宿柏木班、それに商店街の人達。しかし、記事には「地区の女性会が、同組合から農産物を共同購入している縁で…」と書かれている。せっかくなら人の名や団体名は(本人が匿名を望まない限り)はっきり記すべきと思う。なにかうさん臭い感じがする。
スペースマーク 教えてほしい 上手に作るコツ
各地で作付けが進むトウモロコシ「スーパースイートきぼう」。「今年初めて出荷を前提にトウモロコシを植えた」生産者などから「上手に作るコツを教えてほしい」といった声が寄せられています。今回は、茨城県西産直センターに、播種後のハト・カラス対策についてリポートしてもらいました。(栽培に関する問い合わせ、工夫などの投稿をお待ちしてます)
スペースマーク 信州のおばあちゃんと“茶のみ”
信州の木曽谷、楢川村平沢にとっても元気な90歳のおばあちゃんがいるというので訪ねました。江戸時代から3代続く、漆器の製造販売「伊藤寛司商店」の「マチヨ」おばあさんです。
スペースマーク 「すずき産地」の八細工七貧乏
「農村は安らぎと人間性回復の場だ」と言う人がいます。この“真理”を日々の忙しさにまぎれて、忘れてしまってはいけないと思っています。
ライン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2001, 農民運動全国連合会