「農民」記事データベース20010604-495-09

スーパースイート“きぼう”

教えてほしい 上手に作るコツ

=播種後のハト・カラス対策=

関連/沖縄では収穫スタート


 各地で作付けが進むトウモロコシ「スーパースイートきぼう」。「今年初めて出荷を前提にトウモロコシを植えた」生産者などから「上手に作るコツを教えてほしい」といった声が寄せられています。今回は、茨城県西産直センターに、播種後のハト・カラス対策についてリポートしてもらいました。(栽培に関する問い合わせ、工夫などの投稿をお待ちしてます)

 ビール缶の鳴子で効果

 トウモロコシの直播きをすると鳩やカラスが種を食べにやってきます。防止するために、水糸を張ったり、鳥の模型などを吊るしたりしています。

 「きぼう」を直播きした三和町の八城理一さんは、ビール缶を利用した鳴子で効果を上げています。

 構造は三リットルのビール缶を逆さに吊った風鈴のようなもので、風に揺られてカンカンと軽い音を立てています。「雑誌、現代農業に載っていたもので、設置後一週間くらいは効くが、慣れてくるとダメ」とのこと。他にも自転車の古タイヤを切って吊るした、ヘビのように揺れる仕掛けを作るなど、工夫を凝らしています。

 霜にも強い

 茨城県西産直センターでは、三月中旬から四月いっぱいまで、トウモロコシ「きぼう」を作付けました。普通より早かったため、三月末の寒さで芽が出たばかりの「きぼう」は、すっかり霜にやられてしまいました。

 生産者は無理な作付けをしたとあきらめ、白菜の出荷に追われていたこともあり、放っていました。ところがいったん枯れたと思われた苗が回復し、グングンと成長しています。「かまっていられなくて気付いたら大きくなっていたよ」と言うのは宮田さん。去年からきぼうを作っている馬場さんに誘われて、今年からきぼうを作り始めました。六月末に出荷する予定です。

(茨城県西産直センター 松本敏男)


沖縄では収穫スタート

 「スーパースイート・きぼう」の第一弾が、五月二十四日、沖縄産直センターから届きました。さっそく築地市場に持って行くと、品質にかなり厳しいセリ人らも、「さわやかな甘さがいいね」「実がしっかりとついている」「いいんじゃない」と高い評価をしていました。また、小売・スーパーからは、「きぼう」を扱いたいという要望がすでに相次いでいます。

(生産・流通対策部 佐藤龍雄)

(新聞「農民」2001.6.4付)
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2001年6月

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