農家の駆け込み寺

鹿児島　東串良農業を守る会

　「“売上はゴマかさず、経費はもらさず”が農民連の税金申告」――専業農家の今村和幸さん（33）は、はっきりした口調でこう言います。鹿児島県東串良町は専業農家が多く、農業生産が盛んなところ。そこに昨年一月、結成された「東串良農業を守る会」は、昨年、今年と税金運動にとりくむなかで、会員を二・五倍に増やしてきました。

　「経営は火の車。少しでも税金を安くしたい」と言うのは、福留久子さん。農産物の価格低迷と、重い税負担が農家の肩にのしかかるなかで、「農業を守る会」は税金運動と農業用軽油の減免申請を軸にとりくんできました。さらに今年は、Ｑネット（農民連九州ネット）を通じて、今村さんのラビットスイカをＦコープに出荷する予定です。

　今年の税金運動では、「税金ノート」を使って、記帳会を何度も開きました。そして四月の理事会では、八つの班を作る方針を決め、それぞれの班会で「税金ノート」の記帳促進や、申告書の書き方の学習をしようと計画しています。