入ってよかった農民連関連/税金申告が変わり赤字でも黒字に? 関連/税務署員も絶賛する農民連の記帳ノート 関連/農家の駆け込み寺
所得税の1/3が戻ってきた大川美佐子さん「生まれて初めてのシュプレヒコール、はずかしかったわ」と、笑って話す大川美佐子さん(千葉県成田市=54)。今年三月、農民連に加入し、初めて集団申告に参加した兼業農家(水田85アール)の大川さんは、夫の貞一さんが源泉徴収された所得税の約三分の一、六万六千円が戻ってきました。これまで市役所で申告してきた大川さん。「こんなに戻ってきたことはなかったわよ。機械を新しくした時は少し返ってきたけど、逆に払う時もあった。だいたいはゼロになったけど…」と喜びます。 ふと目についた「税金相談会」の看板。そこに載っていた番号に電話すると、電話口の声は同じ集落に住む千葉県農民連の小倉毅さんでした。「なんだ毅ちゃんかって、知っている人で安心したわ」と美佐子さん。「いろいろ勉強になったわ。税金は役場が決めるものと思ってたけど、自分で計算するものなのね。今回は一週間かけて領収書を探したけど、今年はちゃんと取っておくようにするわ。だって、大学生の子の仕送りや家のローンで大変なんだもの。少しでも節税しなくちゃね」と話しています。
国保税三十万が減額に…鳴海さん「国保税が高くて困っている」と農民組合に相談に来た青森・弘前市の鳴海さん。さっそく「税金ノート」で収支を見直してみると、国保税の賦課基準額が二百万円も高くなっていました。そして市役所に問い合わせてみてビックリ!――なんと売上げがそのまま所得になっていたのです。鳴海さんの若いお嫁さんは初めての申告。売上げは聞かれたが、経費は聞かれなかったので言わなかったようです。市役所も「自書申告」の建て前だけで、機械的にそのまま所得に。 鳴海さんはその後、がんばって「税金ノート」を完成させて期限後申告。納めすぎた国保税が三十万円も減額になり大喜びで、後日、若いお嫁さんの名前で農民組合に入会しました。
(新聞「農民」2001.6.11付)
|
[2001年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2001, 農民運動全国連合会