ちびっこ田んぼで“お米の大切さ学んだ”小学生が農作業体験
「キャー、冷たい」と素足で恐る恐る田んぼに入る生徒たち――「椿海小学校の生徒達のちびっこ田んぼ」と名づけられた十一アールの水田は、児童のにぎやかな歓声につつまれました。 好天に恵まれた五月十一日、千葉県八日市場市の広大な田園の一角、千葉県農民連委員長の大木傳一郎さんの水田で地元の小学生が農業体験を行いました。 午前九時頃椿海小学の五年生三十七人全員が田んぼに集合。大木さんが稲の一生、お米の歴史、農業の大切さを話した後、田植えの仕方を説明。生徒たちは一斉に田んぼに入りました。 苗を持ち、五十メートルの綱にそって並び田植えを開始。泥にまみれての悪戦苦闘は約二時間で終わりました。 こどもたちの田植え姿に、近所の方々も大勢見学し、「がんばれ」と笑顔で応援。一緒に田植えをした斉藤校長先生は「子どもたちにとっても良い体験になりました。秋には稲刈り体験もお願いしたい」と要望。貴重な自然体験教育となりました。 その後、大木さんは発砲スチロール箱に稲を植えた「ミニ田んぼ」を学校の玄関に飾りました。
参加した椿海小生徒の感想*私の家は、農家ではないので、田植えができるとは思っていませんでした。毎日たべているお米が育てられてとてもうれしいです。秋のいねかりがとても楽しみです。田植えの体験をさせてくれて本当にありがとうございました。 (品村純) *初めての田植えをやって、とってもためになりました。ひまなときに、友達もいっしょに、草取りに行きます。苗が、育ったら、はやくかまでかってみたいです。でも、不安なことがあります。自分たちが、植えた苗がちゃんと育つか心配です。育ってから見ないとわからないので楽しみです。田植えをしてとても楽しかったです。 (椙山早都紀) *わたしは田植えが、はじめてなのにあんなにできるとは、思いませんでした。うれしかったです。でも、田んぼにはいると、いがいにふかかったのでびっくりしました。わたしは“せ”がちいさいのでひざのちょっと上まで、きてしまいました。ほんとびっくり!でもやっているときは、「なんかやだなー」って思ってしまうけど、おわったあとに「またやりたいな」と思う。 (澤本亜慧美) *初めて田植えをやらせてもらってありがとうございました。ぼくは、初めてのけいけんで、とてもきんちょうしました。やってみると、とても楽しくできました。早くりっぱな稲に育ってほしいと思います。きちょうな体験をさせてくださって本当にありがとうございました。 (青柳順一) *なえの植え方や色んなことをおしえてくれてありがとうございました。おかげでなえをかんたんに植えられるようになりました。ぼくたちが植えたお米は、コシヒカリのようですね。秋になったらぼくたちもいっしょにいねかりをやらせてください。そしておいしいおにぎりをつくりましょう。楽しみにしています。
(石毛友也) *大木ぎいんさんは、ヒルがこわくないんですか。わたしはヒルにかまれてこわいです。毎日、毎日やっていてたのしいですか。 大木ぎいんさんは、田植えは好きですか。最初に、はいれなくて、はいったらぬるぬるして気持ちいいよといっていたけど、うそだろうなと思ったら、ほんとうだった。たのしかった。 (寺内七海)
(新聞「農民」2001.6.18付)
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[2001年6月]
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