2023年1月
■2023年1月30日(第1538号)
- 要求で広く農民と結びつく農民連づくりを!
- 「一致団結して未来を切り開いていきたい。次世代の種をまき、絆を咲かせ、つなげていく使命を感じ、飛躍の年に希望を持って挑みたい」(参加者の感想から)――。「食料危機打開! 要求で広く農民と結びつく農民連づくりを」をテーマに農民連は1月17、18の両日、第25回定期大会を都内で開催しました。代議員・評議員など合わせて2日間でのべ約300人が参加しました。
- 第25回定期大会長谷川敏郎会長あいさつ(大要)
- 一堂に会しての全国大会は4年ぶりです。
- 一緒に自公政権を変えよう
- 「地元の千葉の友人は農家が多い。でも誰も継いでいない。最近小麦などの調達が困難になっていると知り、不安に思って署名した」――東京都調布市に住む30代の男性が「家族農業を守って食料自給率を上げる」ことを求める請願署名に応じました。
- 農家のための税金コーナー(29)
- 新聞「農民」1月23日付でお知らせしましたが、12月23日に閣議決定された2023年度税制改正大綱には「税理士以外の税務相談への停止命令」があります。申告納税制度と自主申告を真っ向から否定し弾圧するものです。
- 戦後最悪の政治大転換を
- 今年最初の19日行動が1月19日に行われました。国会議事堂前には主催者発表で1000人の市民が集まり、戦争する国づくりを進める岸田政権を糾弾する声をあげました。主催は、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会。
- 農のこころ
- 男らの気負ふや蕎麦(そば)の寒晒し
- 2023年は国際雑穀年
- 2023年はFAO(国連食糧農業機関)が定めた国際雑穀年です。雑穀問題に詳しい東京学芸大学名誉教授・農学博士で雑穀街道普及会幹事代表の木俣美樹男さんに聞きました。
- 国際雑穀年記念シンポ開く
- 国際雑穀年記念シンポジウム「雑穀の新たな潮流」が1月7日、神奈川県藤沢市の日本大学生物資源科学部で開かれました。雑穀研究会が主催し、日本雑穀協会、日本熱帯農業学会が後援。
- 旬の味
- 「寒っ」。身震いしそうになり外を見る。向かいの家が薄っすらとしか見えない。深々と雪。1枚着こんで寒さをしのぐ
■2023年1月23日(第1537号)
- 震災からもうすぐ12年
- 震災からもうすぐ12年になります。山形や長野、香川、宮崎など全国の農民連や東京土建板橋支部のみなさんたちの支援のおかげで、元気に暮らしています。
- 自主申告運動の弾圧 許すな/自主申告運動の擁護・発展をめざす緊急集会(オンライン)
- 政府税制調査会は12月23日に閣議決定した「税制改正の大綱」に「税理士等でない者が税務相談を行った場合の命令制度の創設」を盛り込みました。国による自主申告運動への介入に道を開く法案が1月開会予定の通常国会に提出されます。
- 自主申告運動を弾圧する「税務相談停止命令」
- 2023年度税制大綱(22年12月23日閣議決定)は、財務大臣が「税理士でない者は税務相談を停止しろ」と、中小業者、農民、年金者、建設労働者、生活と健康を守る団体などに命令をする、自主申告運動への思想弾圧と組織破壊をくわだてる方針を打ち出した。
- 敵基地攻撃能力の保有は憲法違反!
- 憲法共同センターは1月10日、12月16日に安保関連3文書が閣議決定されたことに抗議して今年初めての「9の日」宣伝を行い、6団体16人が参加しました。
- 農のこころ
- どんど火の焔(ほ)の息村里灯る息
- 最悪の酪農情勢を乗り切るためには
- 日本の酪農がいま直面している厳しい現状について、「安全安心な国産牛乳を生産する会」の事務局長を務める、千葉県の開業獣医師の加藤博昭さんに寄稿してもらいました。
- 資材高騰・交付金削減のなか
作付け交流会開く/イラスト
- 北海道の小清水農民組合は1月8日、小清水町で作付け交流会を開催しました。参加者は18人で、前年の作柄の良かった人に栽培方法を発表してもらい、意見交換を通して次作に少しでも生かせないかという趣旨で開かれるようになったもので、昨年に引き続き今年で2回目です。
- 堀内さん一家のお餅つき/イラスト2点
- お正月に向けた年末、松山市古川の堀内英昭さん(垣生=はぶ=農民組合)が、珍しい木製の「台唐(だいがら)」を、数年ぶりに使用して、お餅つきをしました。
- 旬の味
- 2022年はわが家にとって暗雲が立ち込めた1年だった。夏には胡桃(くるみ)の病気が農園全ての木に伝染し、不作だった昨シーズンの半分しか実入りがなく、なんともさみしい冬の出荷となった
■2023年1月16日(第1536号)
- 原発政策 低減から活用に大転換
- 岸田政権は、これまで「原発依存度を可能な限り低減する」「新増設は考えていない」としてきた基本方針を覆して、「最大限活用する」方針を公表しました。昨年12月22日に開催された脱炭素社会の実現に向けた検討を行う「グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」で、原発の運転延長や新増設などを盛り込む基本方針を示したのです。5カ月足らずの議論で国民の声も聞かずに大転換する暴挙です。
基本方針では「温暖化による気候危機と、ロシアのウクライナ侵攻などによりエネルギー危機に直面している」と言いますが、「クリーン」でも「グリーン」でもない原発推進への逆戻りに、国民から怒りの声が上がっています。
- 生産者と消費者の連帯で日本の畜産・酪農守ろう
- 「日本から畜産の灯を消すな!消費者と畜産農民が連帯して政府に対策を要請するオンラインのつどい」が2022年の12月22日、衆議院第一議員会館で開催され、現地に40人がかけつけたほか、全国から70カ所以上が接続しました。
- 「安保3文書」改定の閣議決定に抗議し、撤回を求めます
- これまで平和憲法の下で国是としてきた専守防衛を投げ捨て「敵基地攻撃能力」保有などを盛り込んだ「安保3文書」改定の閣議決定に対し憤怒を込めて抗議し、撤回を求めます。
- 日本から畜産の灯を消すな!
- 「今月に入って2軒の酪農家が離農した。来年にはもう1軒。芋づる式にもっと離農してしまいそうだ」――22年12月22日に開催された「日本から畜産の灯を消すな!」のオンライン院内集会では、酪農家の痛切な訴えが相次ぎました。
- 政府・東電交渉と議員要請
- 福島県農民連は12月14日、政府と東京電力に対し、汚染水海洋放出や原発再稼働・新増設の中止を求めて要請を行い、40人が参加しました。また、衆参両院の経済産業委員にも要請を行いました。
- 農のこころ
- なりゆきの野菜揃えて七種粥
- 「地場産学校給食」を学ぶ/第34回農民連女性部総会
- 農民連青年部と女性部は共催で12月17日、地場産給食をテーマに学習会をオンライン開催し、約40人が参加しました。
- 農民連中国ブロック交流会
- 農民連中国ブロック協議会は11月27日、島根県雲南市のチェリヴァホールに岡山、広島、山口、鳥取の各県と島根県内から総勢62人が集まり、毎年恒例の交流集会を開催しました。
- オーガニック収穫祭
- 栃木県産直センターと県の新日本婦人の会が2022年4月に始めた「有機野菜ボックス」。そのとりくみが初年の暮れを迎えた昨年の12月11日、「オーガニック収穫祭」が行われました。
- 土佐文旦
- 土佐文旦の産地、高知県土佐市では、土佐文旦の収穫が始まったばかりの2022年12月23日、100年に一度というくらいの大雪が降り積もりました。26日には農民連の長谷川敏郎会長が現地を視察しました。
- 旬の味
- 冬に入り、当地方は雪が降っても積もることはあまりなく、積もってもすぐに解けるような雪だ。ひ孫たちの2学期の終業式の日は大雪の警報が出され、2人のひ孫は「やった!」と大喜び。冬休みが1日増えたのだから。けれど期待の雪はチラチラで山の頂が白くなった程度だった
■2023年1月2・9日 合併号(第1535号)
- 農家の要求とり上げ、地域で躍進
- 2020年の秋から、持続化給付金の取り組みや、雪害で倒壊したパイプハウス再建の補助金を求める交渉などを進め、確定申告勉強会を進める中で、1年間に4人から13人に組織を大きくした富山県農民連の小矢部支部。23年も大きく飛躍しようとがんばっています。支部員の荒木義昭さんに手記を寄せてもらいました。
- さあ除雪だ!冬本番の到来だ!
- 明けましておめでとうございます。
- 畜産・酪農危機訴え
- 「軍事費削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会は12月15日、2023年度予算案に関わって、鈴木俊一財務大臣に要請を行いました。
- 全国食健連が中央集結行動
- 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は12月9日、秋のグリーンウエーブ(食料の波)行動の中央集結行動を東京都内で行いました。
- 補給金引き上げわずか1キロ49銭
- 北海道各地で「40代生産者が離農」「見通しがない酪農を廃業し畑作専業に転換」「このままでは地域から酪農がなくなる」など畜産・酪農危機が深刻な年の瀬を迎えるなか、畜産・酪農生産者は加工原料乳補給金や肉用子牛基準価格の大幅引き上げなどを期待していました。
- 農のこころ
- とんとんとゝん人生を打つ晦日蕎麦
- 『農民作家山下惣一聞き書き
振り返れば未来』/『振り返れば未来 農民作家 山下惣一聞き書き』
- 福岡県のみのう農民組合は11月27日、うきは市内で25回目の大豆畑トラスト収穫祭を参加者40人で行いました。毎年様々な企画で行っており、前年はフランス人、山手ジェゴムさんの「ジェジェ農園」。無農薬、不耕起栽培実践中で苦労話もたくさんでました。山間部でのがんばりに拍手でした。
- 生産する消費者が地域の食と農を守る(1/4)/(2/4)/(3/4)/(4/4)
- 営農人口が減り続け、食料を生産する人が地域からいなくなる――。担い手づくりは待ったなしの課題です。
奈良県農民連会長の森本吉秀さんと、米農家で「かしはらオーガニック」代表の山尾吉史さんは、地域の担い手づくりにとりくんできました。これから大きな役割をしてくれるのは「土を耕す消費者」と森本さんはいいます。奈良県で取材をしました。
- 夫婦で就農、農民連に
新しい風吹かせる
- 小出一彦さん(58)・まゆみさん(57)夫妻は2017年2月に千葉県佐倉市で新規就農し、7年目を迎えます。
- 田んぼ作りの経験に市民・消費者との交流を加えて
- 「国民本位の行政をめざす農林・京都の会」は12月3日、京都市内で恒例の「しめ飾り・わら亀作り」を開催し、会員や地域の方々10数人が参加しました。
- 旬の味
- 末娘が年中のときに始めた小麦づくり。暑い日も寒い日も畑に連れ出されてきた娘は小学1年生です。6月に収穫したスマイル小麦の給食パンは、「県産有機100%」での提供となり、アドバイザーの農家、貴志正幸さんと一緒に娘の小学校を訪問しました
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