「安保3文書」改定の閣議決定に
抗議し、撤回を求めます
農民運動全国連合会事務局長 藤原麻子
2022年12月17日
これまで平和憲法の下で国是としてきた専守防衛を投げ捨て「敵基地攻撃能力」保有などを盛り込んだ「安保3文書」改定の閣議決定に対し憤怒を込めて抗議し、撤回を求めます。
憲法を順守すべき内閣が国会でのまともな議論も経ず、国民に信を問うこともなく「戦争する国」へ実質改憲し、戦後の安全保障の根幹を変えて、戦争に向けて国民経済も財政も犠牲にする国家総動員体制を強行することはファシズム以外の何物でもありません。
岸田政権は「反撃能力」と言い換えた敵基地攻撃能力を保有し、アメリカが引き起こす戦争に日本を巻き込もうとしていますが、こういう暴挙をやめて、平和外交を進めることこそが政治をつかさどるものの責任です。
食料・農業危機が始まっているいま、人の命をあやめる武器を爆買いする大軍拡をやめて、農産物の増産で国民を飢えさせない政治、労働者の賃上げ、消費税減税を進めることが優先されるべきです。
憲法をないがしろにし、軍備拡大一辺倒の岸田政権に、国の平和と私たちの未来を託すことはできません。直ちに退陣することを強く要求します。
(新聞「農民」2023.1.16付)
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