「農民」記事データベース20230109-1535-11

生産する消費者が
地域の食と農を守る
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奈良県で進む多様な担い手づくり

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理事として生産者として
仲間と食と農に向き合う

コープ自然派奈良常任理事
西澤亜希子さん

 「生活協同組合コープ自然派奈良」常任理事の西澤亜希子さんは橿原市に住み、理事活動をしながら自ら野菜を作り、出荷をしています。

 奈良のコープ自然派と農民連などは2011年に「奈良の学校給食を考える会」を立ち上げ、橿原市でも16年に「橿原の給食考える会(現在は、かしはらきゅうしょくカンガルー)」を設立。「山尾さんとはこの時知り合いました。それから地域の子どもたちの田植え交流会を毎年続けています」と話す西澤さん。

 山尾さんのすすめで21年夏から野菜づくりを始めます。「無農薬の畑を借りてオクラを植えたら、実がたくさんなって、『直売所に出荷しませんか』と声をかけられ会員登録しました」

 地域で耕作放棄地が増え、山のミカン畑が荒れていくのを見ながら、これから自分なりにできる形を模索します。「市の助成制度が活用できないか調べたり、コープ自然派奈良として農福連携事業の農の拠点づくりの可能性を考えています」

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タマネギ畑で笑顔の西澤さん

 一緒にとりくむ仲間の存在も大きいと語る西澤さん。「自分が作る側にもなって、カタログに載る野菜の裏側のしんどさを伝える機会が増えました。消費者もそこを知ったら買ってくれる。大事な部分を理事会でも共有できるようになった。出荷する理事なんて私だけだから、よく発表させられます」と笑います。

 ロシアのウクライナ侵攻以降、自分たちで食べるものは自分たちで作らないと、と考える組合員が増えたと話す西澤さん。畑のタマネギとキクイモを見せてください、とお願いすると「恥ずかしいからやめて〜」と笑顔の西澤さんでした。

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(新聞「農民」2023.1.9付)
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2023年1月

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