「農民」記事データベース20230130-1538-09

旬の味


 「寒っ」。身震いしそうになり外を見る。向かいの家が薄っすらとしか見えない。深々と雪。1枚着こんで寒さをしのぐ▼知人は高齢で夫に先立たれ一人暮らし。夕方家を訪ねるとパジャマ姿で現れる。「ごめんなさい、こんな格好で。暗くなるの早いから布団に入ることにしているの」と、もちろん暖房費節約のため。湯たんぽと猫が大活躍する▼スーパー銭湯に朝から行く。一度番台をくぐると何度でも湯に入ることができ、大広間には食堂もあるが、出費がかさむから、おにぎりと本を持って行く。あそこなら気兼ねなく一日過ごせるという人にも会った▼庶民はあの手この手を駆使している。しかしこの物価高では知恵も尽き果てる。おまけに防衛増税。国民みんなで国を守るための負担は当然と、岸田首相は言ってのけ自公政権は閣議決定してしまった▼国会で決めたわけではないので、国民には守る義務はないはず。国民を守るつもりのない増税は許せない。新しい戦前か永遠の戦後か。私たちにかかっている。

(麻)

(新聞「農民」2023.1.30付)
ライン

2023年1月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2023, 農民運動全国連合会