2008年7月
■2008年7月28日(第838号)
- 重油・肥料など高騰
ハウス農家悲鳴!/米屋さんと生産者をつなぐ交流会
- 重油や肥料など生産資材価格の大幅な値上がりに、農家が悲鳴を上げています。今後も原油高は続きそうで、さらに年明けには電力会社も値上げの予定。しかし、コスト高を簡単に農産物価格に転嫁できるわけではありません。国に早急な対策を求める声が高まっています。
- 米原子力空母来るな/安定して米作りできる対策を
- 「原子力空母の配備を許すな! 米軍基地の再編・強化反対!」―7月13日、神奈川県横須賀市のヴェルニー公園で全国大集会が開かれ、炎天下のもと、全国各地から3万人を超える人びとが参加。農民連も、のぼり旗を掲げてデモ行進に加わり、米軍ゲート前で「危険な原子力空母の配備を許さないぞ!」と声をあげました。
- ビア・カンペシーナ国際代表
ヘンリー・サラギさんの基調報告/食品分析センター募金者氏名
- ビア・カンペシーナ国際代表のヘンリー・サラギさんが「食糧主権・気候変動に関する国際フォーラム」(7月4日)で、基調報告を行いました。その一部を紹介します。
- 農のこころ
- 除草機のまだ力瘤向き変へる
- 読者からのお便り
- 「産直ボックス」積極的利用したい/「かやぶき」長持ちのためいぶし/すごいビア・カンペシーナの活動/年金少なく肥料もなく心配です/外国ものが多いスーパーの魚類/見やすく中身もよかったチラシ
- 本の紹介/大野和興・西沢江美子著「食大乱の時代」
- 本書は、農業・食糧問題のジャーナリストで、アジア農民交流センター・脱WTO/FTA草の根キャンペーン世話人の大野和興さんと西沢江美子さんが、「人々の生存を支えてきた農民世界が解体されつつある」という現状認識の下に、長年取材でつちかってきた豊富な経験やデータ、多くの事例を紹介しながら、その根本に「貧困の問題」があることを明らかにしています。
- “にごりすくい”でとったハヤの甘露煮は絶品です/とってもおいしかった
- 「にごりすくい」って聞いたことありますか? この地方の言い方かもしれませんが、梅雨のこの時期、川が増水すると大きな網で“はや”を取ることです。
- GMナタネ自生調査/農民連食品分析センター 08年検出は48
- 農民連食品分析センターは2008年3月から6月に行った遺伝子組み換え(GM)ナタネ調査の結果を発表しました。調査は、輸入されたセイヨウナタネが搬入時または運搬時に道路脇などにこぼれ落ち、自生しているものが、遺伝子組み換えかどうかを調べたもの。
- 旬の味
- 農水省は「今年の減反の達成率が目標の70%」と中間発表した。約7万ヘクタールの減反だ。原油と食糧高騰中で、しかも食料自給率が39%という日本が、主食の生産を制限している。カネを出せば、いくらでも農産物を買える時代ではなくなったというのに
■2008年7月21日(第837号)
- 食糧危機・地球温暖化解決の道
食料主権確立でこそ
- 北海道に集った9カ国18人のビア・カンペシーナなど海外の仲間たち。農民連、食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)の仲間も全国と北海道から約700人が、7月4日から8日まで札幌、岩見沢両市を中心にG8洞爺湖サミットに対抗する行動を展開。この行動は「食糧主権の確立こそ、食糧危機や地球温暖化など直面する課題に立ち向かえる道である」(ヘンリー・サラギさん=ビア・カンペシーナ国際代表)ことを示しました。
- G8サミット対抗行動参加の韓国の仲間の入国拒否
- 食糧主権を求めて、国際的な交流と連帯を深めるG8サミット対抗行動に参加しようとした韓国の仲間たちが、不当な入国拒否にあいました。
- 8は食糧危機を利用して自由貿易協定を促進しようとしている/増産を合言葉に 政治かえる運動を
- ビア・カンペシーナはG8洞爺湖サミットの閉幕にあたって、「声明」を発表しました。
- 農のこころ
- 田まわりの梅雨夕焼を被て戻る
- 秋田で「怒りの集会」/食 健康 農業 を考える
- 農民連、厚生連労組で構成する秋田県米価対策共闘会議は6月27日、秋田市で「怒りの農民集会」を開き90人が参加。昨年とはひと味違った集会となりました。
- 日・比EPA署名から1年10カ月
今も続く現地での攻防/住宅用の火災警報器
- 小泉首相(当時)とアロヨ大統領が公式署名した2006年9月から、すでに1年10カ月。日本・フィリピン経済連携協定(JPEPA)が、いまもフィリピン側での承認が得られず凍結状態のままです。
- ひん死の地球救おう! 北の大地から発信 G8サミット対抗行動(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 「食糧主権が人びとの暮らしと、地球上の生命を守る!」「持続可能な家族農業こそが、世界に食糧を供給できる!」――北海道G8サミット対抗行動のメーンイベント「食糧主権・気候変動に関する国際フォーラム」が、7月4日、札幌市内の共済ホールで開かれ、10カ国から580人が参加しました。ビア・カンペシーナの海外代表、農民連、食健連、研究者などが、階層も、国境も、言葉も越えて、熱気あふれる討論を繰り広げました。
- 読者からのお便り
- 障害者の事業所が食堂を開店/人手不足から杉山の処置に困る/魚介類の自給率なんと59%とは/燃料高騰で休漁食卓も直撃です/ためになる記事が隅から隅まで/政府は日本農業見直すべきです/豊かな食生活を大切にしたい
- 第51回農民文学賞受賞 前田新著「彼岸獅子舞の村」
- 第51回農民文学賞(日本農民文学会の主宰)を受賞した前田新さん(前福島県農民連副会長)の作品「彼岸獅子舞の村」が、8月上旬ころ、本となって出版されます。
- 本の紹介/本間慎編著「新データガイド地球環境」
- 「データガイド地球環境」がはじめて出版されたのは1992年、ブラジルで開催された「地球サミット」の年でした。それから3年後の1995年に「新装版」が、そして今回、13年間のデータを整理、内容精査して「新データガイド地球環境」として、刊行されました。温暖化など32のトピックを最新データで、いまの地球環境を考えます。
- 9条田んぼ 初参加、親子連れも/平和への祈りをこめて「9」と「平和」の字を
- 新婦人兵庫県本部と兵庫農民連は6月21日、産直センター副代表理事の中嶋努さんの田んぼを借りて、「九条田んぼ」の田植えを行いました。今年で3回目。
- 好評!沖縄産直パイン
- 沖縄を代表する農産物、パイナップルの産直が今年も始まりました。
- この人
- 千葉・船橋産物供給センターの松丸秀一さん(58)
- 女性行動デー/世界の女性と手をつなごう
- G8サミット行動の3日目、7月6日は「女性行動」デー。「世界の女性と手をつなごう!」を合言葉に、ビア・カンペシーナの海外代表や農民連女性部のほか、新日本婦人の会、全労連女性部、婦人団体連合会などから7カ国、135人の女性たちが集いました。感動の涙あり、大爆笑あり、共感の拍手あり、「喜・怒・哀・楽」すべての思いがあふれた女性集会は、参加者全員の心を大きく、強く、つなぎました。
- 国際青年フォーラム/運動広げ世界を変えよう
- 「届け! 青年の思い」――。農民連青年部、全労連青年部など各団体の青年たちが集まって5日、国際青年フォーラムを開き、海外ゲストを含め、約100人が集合しました。
- 旬の味
- 「偽装請負」という実態が学校給食の現場にもあるらしい。民間委託している調理場に、労働基準局が調査に入った。調理を民間に委託しているのに、行政が地元の農産物を使えとか、県の栄養士が食材の発注をすることは、請負委託の契約に反しているとのことだ
■2008年7月14日(第836号)
- 地球温暖化と食料危機を考える/地球を大切に 温暖化防止策示せ
- 京都食健連(農林業と食料・健康を守る京都連絡会)と地球温暖化防止京都ネットワークは6月9日、京都府農協会館でシンポジウム「地球温暖化と食料危機を考える」を開き、70人余りが参加しました。
- 地球温暖化の実態と解決に向けた課題
- NPO気候ネットワーク代表の浅岡恵美さんの講演「地球温暖化の実態と解決に向けた課題」から、一部を紹介します。
- 連帯の力が政治動かす/憲法守りくらしに生かすたたかいを地域から
- 全国革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)は6月28日、東京・千代田区内で第28回総会を開き、過去最高の285人が参加しました。
- 災対連が防災大臣に要請/生産者を励ます対策ぜひ
- 農民連も加盟する全国災対連(災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会)は6月27日、岩手・宮城内陸地震の被災者救援と早期復旧・復興を求めて、防災大臣に対して、激甚指定をすみやかにおこうなうことや被災者生活再建支援法の適用、農業用水の確保などを要請しました。
- 農のこころ
- 狭庭にも話題の満ちて茄子胡瓜
- 農の担い手育てる 2年目「ゆいまある」
- 農業を志す青年を担い手に育てる「ゆいまある」が2年目を迎えます。
- 読者からのお便り
- チーズで大もうけ 労働者には差別扱い/「農民」で地方の農産物の紹介を/戦前の「農民魂」農民連に脈打つ/農家のご苦労を知らなかった私
- 本の紹介/涌井義郎・舘野廣幸著「(解説)日本の有機農法」
- NPO法人有機農業推進協会の涌井義郎さんと舘野廣幸さんが、だれでも安心して有機農業に取り組めるよう、土作りから病害虫回避、有畜複合農業まで、できるだけわかりやすく技術解説した本です。各ページには、関連する用語解説がコラム風に親しみやすく書かれています。なお、涌井さんはいぜん、新聞「農民」に「土づくりと有機物の使い方」を連載していました。
- 食と地球をまもる産直ボックス広げよう
- 「地産地消は地球を冷やす」「食と地球をまもる産直ボックス」をさらにひろげましょう―新日本婦人の会の要求別小組30周年、産直運動18周年を記念して、6月28日、東京・大田区産業プラザで「産直フェスタ」が開かれました。
- それはそれはにぎやかに… アメリカの学生が田植え
- 兵庫県立大学の交流協定校であるアメリカ・ワシントン州のエバグリーン大学で、日本語と日本文化を学んでいるアメリカの学生19人が、佐用町の農民連会員、笹田鈴香さんの棚田で田植えを経験しました。
- 旬の味
- 埼玉食健連の主催で8月3日に開かれる「世界の食料事情と食糧主権を考えるつどい」には、ハイチ共和国大使が出席する
■2008年7月7日(第835号)
- くずれる“米過剰論”
MA米 在庫は一掃か!!/食料自給率の向上、再生産可能な価格保障を
- 農水省は備蓄米の「試行的売却」を6月9日と24日の二回、実施しました。結果は、「過剰」なはずの07年産米が異常な値上がり。このことは、07年産が決して「過剰」ではなかったことを示しています。
米価下落の原因は、米過剰でもなければ、農家のつくりすぎでもないことがはっきりしてきました。そして政府が米の需給と価格の安定への責任を投げ出し、市場まかせにした「米政策」の結果であることが、いよいよ明らかになりました。
- 低米価の正体・くず米の実態追う 第2弾/くず米の多さにびっくり/家畜のエサ・くず米 私たちの食卓に
- 米食が注目され、米の消費拡大が声高に叫ばれるなか、米の食味を落とす、粒が小さい砕米、奇形米などのくず米が、主食用に混入され、格安で販売されています。農民連食品分析センターは、その現状を調べました。
- 農のこころ
- 青田風爺ひとめぐり風に問う
- 「福田ビジョン」を批判する
- 洞爺湖サミットを目前にひかえた6月9日、福田首相は「低炭素社会・日本をめざして」(福田ビジョン)を発表しました。
- 一言メッセージ710枚、団体署名95筆を提出/自給率向上・温暖化対策を
- 農民連・食健連は、6月26日、エコ・グリーンウエーブで寄せられたハガキ(一言メッセージ)710枚、団体署名95筆を、外務省に提出しました。
- アメリカ産牛肉輸入するな
李明博大統領は退陣しろ!!
- 埼玉・春日部楽農倶楽部の西村正昭さんは、6月9日から15日まで韓国を訪れ、ソウルや光州市で行われた「アメリカ産牛肉を輸入するな、李明博(イ・ミョンバク)大統領NO! の大集会―100万人ろうそく大行進」に参加しました。そのリポートです。
- 第54回日本母親大会
- 第54回日本母親大会が7月26、27日、名古屋市で開かれます。
- 旬の味
- 岩手・宮城内陸地震―本当にたいへんなことが身近で起きるものだ。テレビで何回も映し出される大規模な土砂崩れ、そして復旧に動く重機が小さなアリのようだ
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