旬の味
岩手・宮城内陸地震―本当にたいへんなことが身近で起きるものだ。テレビで何回も映し出される大規模な土砂崩れ、そして復旧に動く重機が小さなアリのようだ▼亡くなったり被害にあわれた方々に、なんと言葉をかければいいのだろう。あたり所のない悔しさがにじむ。田んぼや牛はどうなったんだ? メディアはいっこうに伝えない。農業が見捨てられたのかと悲しくなる▼世界中で食料危機が問題になっている。輸出規制が敷かれ、価格が異常に高くなり、輸入大国の日本は右に左に揺れ動くばかりだ。しかし揺れないものがある。減反の強化だ。作りすぎれば米価は安くなるの一点張り。こんな農政が世界に通用するのだろうか▼いまエコ・グリーンウエーブで、食料自給率の向上や食糧主権の確立をめざして、自治体や農協に共同行動を呼びかけている。わが町では快く賛同署名に応じ、議会はMA米の輸入中止を求める請願を採択した。地震で大きな被害を受けた仲間たちに心を寄せて、今ががんばり時だ。 (八)
(新聞「農民」2008.7.7付)
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[2008年7月]
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