「農民」記事データベース20080721-837-05

米価共闘

秋田で「怒りの集会」

“農政変えろ” 市民もデモ声援

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画像 農民連、厚生連労組で構成する秋田県米価対策共闘会議は六月二十七日、秋田市で「怒りの農民集会」を開き九十人が参加。昨年とはひと味違った集会となりました。

 威勢良く「井川太鼓」で幕を開けた集会では、秋田県農民連の佐藤長右衛門委員長が「執拗に減反強制が行われているのに、流通の現場は米不足だ。政府備蓄米の『試行的売却』で“あきたこまち”をはじめ軒並み高騰し、米が買えない業者が続出。世界の食糧不足が深刻化するなかで、日本の農政の矛盾はいっそう明らかになっている」と主催者あいさつ。一挙に“怒り”のボルテージがあがりました。

 「農家の怒りの発言」は、どれも怒りに満ち満ちていました。そして「食糧主権、米は日本の命、農は国の基、安全で豊かな食料は、日本のそして秋田の大地から」などのスローガンを掲げ、その実現にむけて奮闘することを決議しました。

 集会の後、トラクター五台、軽トラック十台を先頭にデモ行進。道行く若い夫婦がケータイで写真を撮る姿や、「がんばって」と若いカップルが声をかけるなど、昨年とは一変した雰囲気に、デモに参加した農民も「今年はいいな」「うまい米をつくるぞ」と興奮気味でした。

(秋田県農民連 猪股義補)


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京都で女性の集い盛会

画像 京都農民連は六月二十六日、南丹市で「食料・健康・農業を考える」をテーマに、「女性の集い」を開き四十人が参加しました。

 “NPO法人食・農の再生フォーラム”理事の友藤弘子さんが、「食生活を見なおそう」という題で講演。京都大学生協で管理栄養士としてながらく関わってきた経験をもとに、いまの食生活の問題を中心に話されました。

 参加者は熱心に聞き入り、講演後の懇親でも「これまでの生産や農といった観点からだけではなく、消費や食といった事についても改めて考えさせられた。よい話を聞けた」など、食と農について新鮮な感覚で受け止めていました。

 こうした交流などを積み重ねることによって、農民運動や産直の取り組みが女性パワーでさらに広まっていくと期待の持てる取り組みでした。

(京都産直センター 益田修次)

(新聞「農民」2008.7.21付)
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2008年7月

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