「農民」記事データベース20080721-837-09

ひん死の地球救おう! 北の大地から発信(3/3)
G8サミット対抗行動

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歌って踊って和やかに

国際連帯のつどい盛大に

画像 G8サミット行動に参加した農民連・食健連代表とビア・カンペシーナなど海外代表との国際交流会が四日、岩見沢市の「ぱる」で開かれ、体育館を埋め尽くす四百人が集いました。各地の歌や踊りが披露され、各地から持ち寄った特産品や地酒に舌鼓を打ちながら、地元の人たちの温かいもてなしのもと、語り合って交流しました。校庭では、地元産の野菜や肉をバーベキューで味わいました。

 北海道農民連の井上耕太郎副会長が「思いや要求を共有し、明日からの行動の英気を養おう」と歓迎あいさつ。

 青森の威勢のよいねぶたの踊りで、熱気が一挙にヒートアップ。茨城の百姓バンド、ヒューマン・ファーマーズは三日前に作った新曲「食糧主権が世界を救う」を初披露。「すべての人たちに豊かな食べものを」と歌い上げました。

 北海道農民連が用意したうすときねで、飛び入りの参加者が餅つきに加わるなか、つきたての餅をふるまいました。富山代表が民謡、越中おわら節を歌うと体育館のなかに踊りの輪ができ、福島の「WAになっておどろう」で続くと、踊りの輪がさらに広がりました。

 自慢のサクランボをサラギさんたち外国代表に食べてもらった、福島県北農民組合の服部崇さん。「おいしい」と笑顔のサラギさんに、「輸入自由化され、アメリカ産が増え、国内のサクランボ農家はたいへん苦しんでいます。今日は外国代表の皆さんに、自慢のサクランボを食べてもらいたくて、生産農家が一キロ四千円の特級を五箱カンパしてくれました」と話しかけました。

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“食糧主権を”―札幌の中心街をデモ行進


海外代表が感想を語る

画像カティン・カーサさん(タイ) 岩見沢市の水稲農家と交流できたのが印象的でした。トラクターなどの機械を見たり、米作りの情報交換ができて、たいへん楽しかったです。国際シンポではたくさんの知識を得られたし、デモ行進が平和的で、カラフルだったのも印象的でした。食べ物が辛くないので、ちょっと戸惑いました。

画像イネケ・ブーイさん(カナダ) デモ行進が平和的で、さまざまな国の人びとが一緒に行動できたのが良かったと思います。女性が活動的で、心のこもった歓迎が素晴らしかったです。国や言葉が違っても、女性農業者が抱える同じ問題を共有することができました。環境や食糧の問題を解決するのは、食糧主権であり、アグロ燃料は「NO!」です。農民連・食健連の皆さんは、食糧を生産する素晴らしさを知っています。ずっと誇りを持ち続けてほしいと思います。

画像マリア・エチェレリアさん(バスク) 日本の運動が、バスクとまったく違うので、とても面 白かったです。たとえばデモの仕方や、牛の着ぐるみで宣伝したり、ジャガイモ配ったり、ユニークでした。食べ物のおいしさには、すごく感動しました! 野菜も、肉も、魚も、お米も、とにかくすべておいしかったです。G8の首脳会議の議論はマズイけど、皆さんの手料理は絶品でした。

(新聞「農民」2008.7.21付)
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2008年7月

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