ひん死の地球救おう! 北の大地から発信(2/3)
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新芸能集団「乱拍子」のみなさんによる「八丈太鼓」で開幕。農民連の白石淳一会長が「平和、くらし、農業、環境のテーマで運動の交流と連帯を深めよう」と主催者あいさつしました。
フィリピンのアナ・マリア・ネメンゾさん(債務からの自由連合会長)は、米軍兵士による相次ぐ女性への暴行などフィリピンの米軍駐留の実態を告発。「戦争をなくし、外国への軍事介入をやめさせるために手をつなごう」と呼びかけました。ギリシャのイラクリス・ツァヴァリディスさん(世界平和評議会執行書記)は、EUとNATO(北大西洋条約機構)が攻撃的なスタンスで国際紛争を解決しようとしていると批判。一方、ヨーロッパ各国で「農民組合や労働組合が非軍事的解決や自由、平等、正義と連帯のために行動に立ち上がっている」とのべました。
韓国のナム・スンミンさんは、北朝鮮との農業交流で「統一イチゴ」を栽培していることを紹介し、「南北融和、交流が大事だ」と訴えました。
新日本婦人の会の高田公子会長は、サミット参加国の大使館を訪問し、「日本女性からの五つの提案」((1)核兵器廃絶(2)地球温暖化防止(3)食糧主権(4)投機規制(5)軍事費削減・貧困対策)を携え懇談したことを報告。
原水爆禁止日本協議会の高草木博事務局長は、「世界に核兵器の廃絶を呼びかけてほしい」と訴えたところ、百一人の首長、十二人の副市長、五十八人の議会議長が支持と共感を寄せたことを紹介しました。
全労連の小田川義和事務局長は、憲法のもとで、公正な世界をめざす国際連帯運動を強化する必要性を強調しました。
参加者は「平和で公正、持続可能な世界をめざし、G8は今こそ責任を果たせ」と訴えるメッセージを採択しました。
牛の着ぐるみ姿で宣伝し、テレビなどの取材攻勢にあった酪農家の渡辺大治さんは、道東の斜里町から。「両親と百頭の牛を搾乳しています。いい経験になりました」と、汗をかきかき笑顔で答えました。
飛び入りで参加したビア・カンペシーナ海外代表のマリアさん(バスク)は「牛のふん装で宣伝するのがユニーク。でもどうして牛飼いの行動で、ジャガイモを配るの?」と、不思議そうでした。
好評だったのは、農民連食品分析センターの人工オレンジジュース、油まみれのコンビニおにぎり、格安米に含まれるくず米の実験。多くの外国人も見学に訪れ、熱心に質問していました。
実験を見たバングラデシュのサイフル・アラムさんは「日本の消費者は自分が何を食べているのか、もっと関心を持つべきです。スーパーの前で実験するなど主婦にも宣伝を」と話していました。
フランス人女性のカミーさんとヴィクトアールさんは「市販のオレンジジュースが人工的に作られるなんて予想外。おにぎりにこんな油があるなんて…」と驚いていました。
[2008年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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