旬の味
「偽装請負」という実態が学校給食の現場にもあるらしい。民間委託している調理場に、労働基準局が調査に入った。調理を民間に委託しているのに、行政が地元の農産物を使えとか、県の栄養士が食材の発注をすることは、請負委託の契約に反しているとのことだ▼紀の川市では、昨年から始まった中学校の給食はまる投げの民間委託だが、これが請負契約に一番合致するものになっている。どう考えても理解できない! 学校給食法や食育基本法から見えてくる給食は、食育の推進や地域の農産物を給食に活用するという方向だ。これが「偽装請負」だと指摘されるとは▼そもそも給食を民間に委託すること事態が、給食法や基本法に反しているというしかない。毎日がんばっている栄養士さんや調理員さん、そして先生、生産者が一緒になってもっと学習し、保護者や市民に現状を伝える必要がある。「学校給食の民間委託を考える会」が設立され、活動が始まった。ぜひ全国の活動事例を教えてほしい。 (畑)
(新聞「農民」2008.7.21付)
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[2008年7月]
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