「農民」記事データベース20080721-837-12

本の紹介

本間 慎編著
「新データガイド地球環境」


研究の歴史や取り組み、今後の課題知るに最適

画像 「データガイド地球環境」がはじめて出版されたのは一九九二年、ブラジルで開催された「地球サミット」の年でした。それから三年後の一九九五年に「新装版」が、そして今回、十三年間のデータを整理、内容精査して「新データガイド地球環境」として、刊行されました。温暖化など三十二のトピックを最新データで、いまの地球環境を考えます。

 七月初旬に開かれたG8洞爺湖サミットの最大のテーマが、地球温暖化防止対策と食糧問題。テレビ・新聞などのメディアも盛んにこうしたテーマを報道し、国民の関心も高くなっているとき、まさに時宜を得た出版と言えます。

 地球温暖化に関しては、さまざまな報告や研究が公表されていますが、その用語は専門的でなかなか理解に苦しむところです。さらにその用語の背景を探るとなると、手に負えません。しかし、この一冊があれば、これまでの歴史や取り組み、今後の課題まで知ることができます。本を開けば右のページに解説文が、そして左のページに図表が配置され、たいへん読みやすいのも特徴です。

 編集は、元日本環境学界会長の本間慎さん。著者は本間さんをはじめ、産業技術総合研究所の歌川学さんや政治経済研究所の小野塚春吉さんなど六人。

▼ 定価2900円+税
▼ 出版 青木書店 TEL 03(3219)2341

(新聞「農民」2008.7.21付)
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2008年7月

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