2000年5月
■2000年5月29日(第450号)
- 学校給食に木曽漆器
- 「おなかすいた―!」「今日の献立なーに?」――楢川(ならかわ)小学校の子どもたちが、元気な笑顔を輝やかせて、ランチルームに飛び込んできました。さっそく給食当番が手際よく準備を始めます。
- 悪政にきっぱり審判を
- この政治、なんとかならないか――多くの人はそんな気持ちでこの何年か歯ぎしりして来ました。衆議院解散が決まりました。
- 今、なぜ市場出荷か
- 新聞「農民」(4月17日付)に掲載された「農業と関連産業の危機にあたって、多様な流通を共同で探究しよう」という農民連・産直協の方針に対し「さんざん市場出荷でひどい目にあって産直を始めたのに、なぜいまさら市場出荷に戻るんだ?」「時期尚早ではないか」という質問が寄せられました。
- 多彩に広がる地域・団体参加/大豆畑トラストへの参加方法
- 遺伝子組み換え大豆を拒否し、国産の安全な大豆を自給して、食べ支えようと始まった大豆畑トラスト運動は、ことしで3年目に入ります。
- 30年ぶり沖縄大豆復活へ五カ所で作付け
- 遺伝子組み換え食品が問題となっているさ中、沖縄農民連はことし1月18日、「コープおきなわ」からの申し入れに応じて、30年ぶりに遺伝子組み換えでない在来種の大豆を栽培することになり、県下5カ所で作付けられ、順調に生育しています。
- 新農業基本法は何をもたらしたか
- 昨年7月、自自政権のもとで、新農業基本法が日本共産党だけの反対で強行されました。以来10カ月、どのような事態が起きているでしょうか。
- “農家手取り保障せよ”
- 「ミカン危機打開をとおして自民党農政を変えよう」――5月17日、愛媛、熊本、和歌山、静岡など主産県のミカン農家、約40人が上京。玉沢農水大臣をはじめ、農水省、地元選出国会議員に「1キロ当り130円の農家手取りを保障しろ」「セーフガードの発動を」と要請しました。
- 白い梨の花にポンポン…
- 新潟県農民連・県央センターの呼びかけに応えて新婦人長岡支部と三条支部の会員が4月29日、30日の2日間、燕市の小杉正司さん(44)の梨畑で花粉つけのボランティアを行いました。
- 「酒」名前募集中
- 千葉県は、天保水滸伝で有名な農民運動の指導者・大原幽学の地。農民運動のあるところ、うまい酒は古来よりつきものです。
- ワラビ採り・タケノコ掘り交流会
- 山口県中部産直センター(責任者・藤井養右氏)は4月29日に新婦人とワラビ採り交流会を行いました。
- ばあちゃんの手は、魔法の手
- 「ばあちゃんの手は、魔法の手みたい」――今年4歳になった孫が、ふともらした。側にいる私もなるほど、そうかもしれないと、ほとほと感心している。
- 【この人】大塚律子さん
- 4月19日から茨城・県西農民センターの専従として働きはじめた大塚律子さん(29)は、とても素敵な女性です。事務所の中がパッと明るくなりました。
■2000年5月(号外)
- 21世紀/こんな政治でいいのでしょうか
- こんな政治がつづけば、田畑が荒れ、街はさびれる。いったい、ふるさとはどうなるのだろう――農山村に住む人も、都会へ
出て行った人もみな心配しています。「政治を変えたい」という思いを一つにして、いろんな願いを実現させましょう。
- この国を建て直すチャンス!
- ヨーロッパ諸国では価格保障が農業予算の半分以上なのに、日本は一割以下。
■2000年5月15・22日(合併号)(第449号)
- 牛が可哀想で眠れない…
- 「牛に何の責任があったのですか。減反減反で稲も作らせず、安ければなんでも輸入する。ここを見直さなければまた起こる。牛が可哀想で眠れない。泣いて顔は腫れ、体もやせた。県は融資の枠を確保したと大宣伝するが、いくら枠を確保しても融資は融資。1億円の枠は要らん。1円の補償がほしい」
- 白バイの練習場に
- 野っ原に広がる幅25メートル、長さ800メートルのコンクリート。北海道余市町の海を一望できる高台に、山を削って造られた農道空港には、22億円の農業予算が使われました。ところが、この「農道空港」を利用するのは、ラジコン飛行機や警察のオートバイ、災害救急ヘリなど、もっぱら農業以外の目的。
- 大いに審査申出を/出足早く税金額集会/全税関闘争勝利6・9決起集会に支援を
- 各地の農民連が固定資産の課税台帳を縦覧したところ「評価作業がいいかげんだ」ということが浮き彫りになっています。農業収益を無視した高い固定資産税を軽減させるためには、いまただちに審査申出を大いに行うことが求められています。
- 新方針を理解・実践へ/産直協第12回総会 7月、山形で
- 産直運動全国協議会の第6回役員会が4月26・27日開かれました。
- あばかれた恐怖の日米核密約
- 「積み荷である核兵器は、船や飛行機の一部だから、据え置かなければ持ち込みではない」――こんなとんでもない密約協定が、日本政府とアメリカ政府の間で交わされていたことが、このところの国会討論で明らかになってきました。
- 国内唯一の国産種子トウモロコシを生産・普及
- 歴代自民党政府の輸入自由化政策で、肉や乳製品の自給率の低下と飼料の外国依存も強まり、畜産の危機が強まっています。そのなかで国内種の飼料用種子トウモロコシを生産して畜産農家に提供している農協があります。信州伊那谷。
- 農水省、相次ぎ栽培認可
- 遺伝子組み換え稲の開発競争が激化しているなか、農水省は今年に入って除草剤耐性稲など、内外の開発企業から申請のあった遺伝子組み換え稲を「安全性評価指針」に適合しているとして国内での栽培や食用、加工、飼料用として輸入を認める決定を相次ぎ行うなど、組み換え稲の申請・確認ラッシュが続いています。
- アクセス1万件突破
- 農民連がホームページを開設して1年、アクセス数(ホームページを見た人の数)が1万件を突破しました。インターネットを通じての新聞「農民」の購読申込みも各地から寄せられ、新たに生まれたつながりから新会員も誕生しています。
- 新茶の香り満喫
- 新茶の季節が近づき、静岡の藤枝市農民組合が取り組む毎年恒例の茶摘み交流会も今年で24回を迎えました。
- 公共事業費 こんなにあるムダ使い
- 日本各地の公共事業費のムダ使いに関する特集です。
- 公共事業費 ゼネコンや高級官僚悪徳政治家の食い物に
- 今年3月、農水省の元課長補佐と現職キャリア官僚が、四国の農協から過剰な接待を受けたとして、収賄容疑で逮捕されました。後日、ある新聞が農水省の職員、OBに独自取材したところ、「ワイシャツは(自分で買うものでなく)もらうもの」などと、タカリ体質をあっさり認めたといいます。
- 読者が作るページ/レンゲ畑で憩う
- 新聞「農民」の読者からのおたよりを紹介します。
- 女性のページ
- 女性のページです。
- 各地で豆腐づくり大評判
- 福島・富山・埼玉で行われた豆腐づくりのレポートです。
- ふるさとの味紹介/ニガウリの作り方
- 山口県の東部に位置する周東町。山陽自動車道路のトンネル入り口に牛の絵が描かれてあるように高森牛肉を特産とする小さな町です。肉の食べ方にもいろいろありますが、私の集落で昔、よく食べていた「さい干し」「いりかす」を紹介します。
- ボク、この歌が好きなんだ/「菜の花まつり」に交流の輪
- ヒューマン・ファーマーズの「菜の花が咲いたよ」のメロディーにのめり込んでいる全盲の男の子がいます。千葉県八街市に住む「だいちゃん」こと、茅野大輔ちゃん(5歳)。
- 82歳、ますます元気…
- 「農民はもっと怒らなくては。もっと勉強しなくては」――秋田県農民連副会長の小松慎一さん(82)は、こう熱く語ります。本当に若々しい小松さん。
- 日本初のフランス現代劇
- 演劇集団円は、現在フランスで最も注目され、かつ人気のある劇作家ロレー・ベロンの作品「ハムレットの楽屋」を上演します。
■2000年5月1日(第448号)
- セーフガード「緊急輸入制限」発動を/日本、一度も発動せず
- 「暴落の原因が輸入なのは明らかだ」「輸入やめてくれと声あげよう」――いま、価格暴落に苦しむシイタケ生産者の間で、こんな声が高まっています。去年のシイタケ輸入量は、生鮮、乾燥あわせて約4万トン、92年の6倍に激増し、卸売価格は3割も落ち込んでいます。この苦境のなかで「福島県きのこ生産組合連合会」は、「緊急輸入制限(セーフガード)」を発動するよう、初めての要請運動に乗り出しました。
- 各地で大幅軽減の事例も/埼玉 畑に大横断幕/減免軽油 申請通り認めさす
- 固定資産の課税台帳を縦覧したところでは、各地で引き下げられたりしている事例が生まれています。今回の評価替えでは審査申出制度が変わり、多くの市町村で5月末までに期間が延長されています。これを大いに活用し、審査請求の取り組みを行いましよう。
- 世界中の農民を苦しめる大企業の買いたたきと価格保障の廃止/農民の取り分わずか5〜6%
- 「農産物価格の暴落による経済危機で、アメリカの農村からは病院や学校が姿を消している。子どもたちはインターネットで勉強しているが、これは教育とはいえない」「アメリカ経済全体が好況を謳歌しているのに、農村だけは“第3世界”といわれている。わが家は6代続いた農家だが、もうゲームセットだ」――3月下旬に首都ワシントンで開かれた「アメリカ農村を救う大集会」では、アメリカの農民たちの悲鳴が相次ぎました。
- 猿害 こうして追い払う
- 農山村でのサルやシカ、イノシシなどによる農作物被害が多発し、収穫まぢかの作物が見事にやられて、そうでなくとも価格低迷のなかで生産者の耕作意欲を失わせています。そんななか、研究者の協力を得ながら住民と役場との連携で被害を減らしている自治体があります。平成九年度からはじまった「奥多摩方式」とよばれる「サルの動向把握―追跡―追い払い―先回り」の繰り返しというシステムを作った東京都奥多摩町です。
- 2000年原水爆禁止国民大行進
- 2000年原水爆禁止国民平和大行進が5月6日から始まります。全国を11コースに分かれて、全都道府県内を行進し、8月4日に広島の平和公園に集結します。
- 雇用と社会保障守れ/就農支援資金拡充へ/市町村議900人に新聞購読の訴え
- 4月18日、全労連、社保協、国民春闘などが全国統一行動を行ない、中央では、大蔵省包囲行動、国会前座り込み、議面集会、中央総決起集会など一日中行動が展開され、農民連も参加しました。
- りんごの里で農業体験をしませんか/農業体験のスケジュール
- 信州あづみ野にようやく訪れた春。残雪が白く残るアルプスの山並みの麓、まっ白い花が咲き誇るリンゴの果樹園の周りには水仙の黄色い花が満開です。
- 「多様な流通の探求」を読んで
- 新聞「農民」4月17日付の「農業と関連産業の危機にあたって 多様な流通を共同で探求しよう」を読み、すごい説得力のあるいい考えと、さすが農民連、さすが産直協と思いました。
- 青年劇場「菜の花らぷそでぃ」に感動
- 青年劇場の「菜の花らぷそでぃ」を4月19日、東京・紀伊國屋サザンシアターで観劇しました。
- 「家族農業の父」ジェファーソン記念館
- 3月下旬、アメリカの首都・ワシントンDCは桜満開。とりわけポトマック河畔の桜並木は見事で、花見の宴を催したくなるほど。この河畔に、第3代大統領トーマス・ジェファーソンの記念館が建っている。
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