“農家手取り保障せよ”みかん農家が農相に要請
「ミカン危機打開をとおして自民党農政を変えよう」――五月十七日、愛媛、熊本、和歌山、静岡など主産県のミカン農家、約四十人が上京。玉沢農水大臣をはじめ、農水省、地元選出国会議員に「一キロ当り百三十円の農家手取りを保障しろ」「セーフガードの発動を」と要請しました。 九九年産のミカン価格は、一キロ二十〜五十円と、「資材費と税金を払ったら生活費は残らない」というレベルに暴落。その原因は、年々増加している生鮮果実やジュース類の輸入です。 愛媛農民連はこの行動に、県中会長をはじめ四十以上の団体から署名を集め、十五人で参加。岩城村の農業委員会長を務める宮脇政敏さんは、「村には、重い荷の運搬で骨盤がゆがんだ高齢の農家がたくさんいる。まじめに働いてきた農家に報いる農政を」と要望。 また昨年、台風十八号による甚大な被害を受けた熊本の青山司さんは、「出荷量が減っているのに、どうして暴落か。台風被害から立ち直った農家がやる気の出る施策を」と訴えました。 なお、この行動には、すべての政党に呼びかけられたなかで、日本共産党が唯一あいさつし、参加者を激励しました。
(新聞「農民」2000.5.29付)
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[2000年5月]
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