消費者が花粉つけ作業応援白い梨の花にポンポン…新潟・県央センターがよびかけ
新潟県農民連・県央センターの呼びかけに応えて新婦人長岡支部と三条支部の会員が四月二十九日、三十日の二日間、燕市の小杉正司さん(44)の梨畑で花粉つけのボランティアを行いました。 同センターは、田植えと梨の花の花粉つけ作業が重なる会員の小杉さんの農作業を少しでも消費者に手伝ってもらおうと、野菜産直をしている新婦人に応援を依頼。のべ六人が援農にかけつけました。 参加者は、白い梨の花を見るのも初めての人ばかりです。小杉さんの指導で小瓶に入った花粉を首からかけ、耳かき棒の先に「二十世紀梨」の花粉を「新興梨」につける作業。軽くなぜるようにポンポンとつけていきます。一枝ごと丁寧に花粉をつける作業は、ずっと上を見っぱなしという姿勢で楽なものではありません。 「おいしい果実になってほしいと願いながら、心を込めて作業している」という小杉さんの言葉に励まされながら、参加者は作業を行っていきました。 花粉つけ作業は、風が強かったり、雨が降ったりした日は作業ができません。花の咲く一定の時期に作業を集中して行い、花粉つけは一つの花も見逃さずにしなければならず、人手が必要になります。違う品種の花粉をつけた方が美味しい果実になるそうです。 新婦人長岡支部すみれ班の大津恵子さんは「青空の下の作業ですが、農家のみなさんの苦労が本当に伝わってきた」と感想を述べていました。消費者が農作業を体験して農業の大切さを知ってもらうことは本当に大切だと思います。 親戚や知人に花粉つけ作業を頼んできた小杉さんは「助かった」と喜んでいます。
(県央センター 捧たみ子)
(新聞「農民」2000.5.29付)
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[2000年5月]
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