青年劇場「菜の花らぷそでぃ」に感動――涙あり、笑いあり
青年劇場の「菜の花らぷそでぃ」を四月十九日、東京・紀伊國屋サザンシアターで観劇しました。 農家の親と後継者の農業経営についての葛藤を軸にして、遺伝子組み換え食品の不安、チョコレートを主食にする若者の食生活、家族との団らんもない食事、アメリカの多くの農民の苦しい実態など、今日の日本の農と食をめぐる問題を真っ正面からとらえており、涙を流したり、笑ったりという場面に何回も出合い、感動しました。 とくに二十一世紀を担う農業後継者の仲間たちが夢を抱いて都会と農村の交流をはかり、村を活性化しようと計画し取り組むなかで、先祖代々の土地を守ろうとする親の反対などさまざまな困難にぶち当たり、くじけそうになりながらも必死で頑張る姿には、共感しました。 また、ホームステイで受け入れた農業高校生たちがコンビニで三食同じものを買って食べたりの食生活には驚きとともに、日本の未来がどうなるのかと不安をもちました。新鮮で安心、安全な農畜産物は日本の大地からという世論と運動を大きくしていかなければという気持ちをさらに強めました。 原作は山下惣一『身土不二の探求』(創森社刊)で、高橋正圀脚本。
(西/新聞「農民」2000.5.1付)
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[2000年5月]
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