牛肉の「さい干し」「いりかす」ふるさとの味紹介山口県周東町 古谷清子
山口県の東部に位置する周東町。山陽自動車道路のトンネル入り口に牛の絵が描かれてあるように高森牛肉を特産とする小さな町です。肉の食べ方にもいろいろありますが、私の集落で昔、よく食べていた「さい干し」「いりかす」を紹介します。 「さい干し」は、肉を帯状に切り、塩、調味料、食油をまぶして、竿にかけて干します。数日、天日に干して網で焼いたり、フライパンで炒めて食べますが、その前に金槌で打たないと固くて歯が立ちません。 「いりかす」は、ヘット(脂肪)をとるために使った残りカスです。本来なら捨てるものでしょうが、私たちはカスの肉にダイコンを入れて煮たりして食していました。また、熱々の時は、そのまま食べると香ばしくお菓子のような感覚で食べていましたが、後で口の中にロウがべったりつくのが難点です。 子どものころは、どこの家でも洗濯物と一緒に「さい干し」が干してありましたが、今では肉屋で「干肉」「サンミート」というおしゃれな名前がつけられ売られています。
(注)「さい干し」は、竿に干していたことから、竿干(さおほし)しがなまって「さい干し」になったものです。
ニガウリの作り方直売所では、ちょっと目先の変わった野菜が喜ばれます。新しい野菜を作ってみませんか(食べ方のレシピも必要です)。◎四月二十日〜五月上旬が播種です。 ◎種子は表皮がかたいので一晩水に浸すか、ナイフで少し傷つけ、ポットに一〜二粒まきます。 ◎本葉二〜三枚で定植。株間は二メートル間隔くらい。 ◎葉が繁茂するので、なるべく日当たりがよくなるように、空いたパイプを利用してツルをからませるか、太いパイプで支柱を作り、キュウリのネットを張ります。
(高橋マス子)
(新聞「農民」2000.5.15・22付)
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[2000年5月]
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