2009年3月
■2009年3月30日(第870号)
- 消費税増税反対・仕事よこせ・企業献金やめよ/国民本位の税務行政の実現 総選挙で増税ノーの審判を
- 「消費税増税反対!」「仕事をよこせ!」「企業献金は禁止しろ!」―3月13日、今年で40回目の節目となった「3・13重税反対全国統一行動」が全国580カ所余で行われ、約17万人が参加。農民連も、各地で決起集会やデモ行進を行いながら税務署に向かい、元気に集団申告を行いました。ゼネコンの西松建設が、現職閣僚や民主党の党首、自民党の大物国会議員などに、違法に献金していた事件が取りざたされているなか、「企業からの献金は、税金が還流して国会議員にわたったもの。一方で、日本共産党以外の国会議員は、血税から政党助成金をもらっている。こんな無駄遣いはない。経営や暮らしが大変なときに、本当に腹だたしい」と、怒りの声があがっていました。
- 国民本位の税務行政の実現 総選挙で増税ノーの審判を
- 農民連も加わる3・13重税反対全国統一行動中央実行委員会は3月13日、国会内で中央各界代表者集会を開き、14団体から75人が参加しました。
- 農地法改悪や農政への怒り/反対の声もっと大きく
- 「現場で働く農業委員として、今国会に出されている農地法の『改正』案はすごく不安です」「変わる内容をもっと現場に周知して、議論を尽くしてほしい」――全国農業会議所が主催した「女性農業委員活動推進シンポジウム」で、全国の女性農業委員から農地法改悪や農政への怒りの声が噴出しました。
- 33人の会員をふやす 新聞「農民」読者30人も
- 岡山県西農民連は3月8日、倉敷市で第12回総会と、第42回真備町農民組合の総会を併せて開催し、131人が参加しました。
- 農のこころ
- 耕して土の鼓動に触れてみる
- 「たたかう産直」新たな前進を
- 農民連ふるさとネットワークと農民連は、3月18日、東京都内で「新婦人産直情報交流会」を開きました。新日本婦人の会との産直に取り組む組織の活動を交流することを目的に毎年実施しているもので、今回は27の産直組織などから53人が参加。新婦人からも玉 田恵副会長ら役員3人が出席しました。
- アジアの農民運動 各地で盛り上がる
- 首都で5万人の農民大集会開く/ピープルズフォーラムに1千人
- バイオ燃料 持続的拡大を図るには…
- NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク、国際環境NGO・FoEJapan、地球・人間環境フォーラムの3団体は3月5日、都内でシンポジウム「バイオ燃料と土地利用〜持続可能性の視点から」を開きました。
- うまい! 辛い! 優秀(有臭)!
- 「うまい! 辛い! 優秀(有臭)!」――兵庫県加西市の農民連会員、北本惠一さんが、祖父の代から作り続けている古い品種のニンニクが、加西市の特産品として脚光をあびています。その名も「ハリマ王」ニンニク。なにしろ臭いが強く、辛味バッチリ。「これぞニンニク」という風格で、地元の焼肉屋さんのタレに、フランス料理に、居酒屋メニューにと、ただいま人気上昇中です。
- 福岡県産つやおとめ「SAYA」を試食宣伝
- 米屋さんの支援に力を入れる大阪の米卸・津田物産(株)の販売会社、ライスフレンド(本社‥大阪市)はJA全農福岡県本部(ふくれん)と共同で、3月17日に大阪市で開かれた「快・食・健・美フェスタ2009」(主催=サイケイリビング新聞社)に、「SAYA(さや)」の試食PRブースを出展しました。農民組合大阪府連から原弘行さん、佐保庚生さんが参加しました。
- 旬の味
- 先日、賦課面積が約6100ヘクタール、組合員が約5700人という昨年合併したばかりの土地改良区を訪問する機会があった
■2009年3月23日(第869号)
- 農家民宿
- おいしいお米に季節の野菜。心づくしの料理と農業体験で都会の人をもてなす「農家民宿」が人気です。農民連会員も積極的に取り組んでいる福島県南相馬市を訪ねました。
- 09国際女性デー中央集会ひらく/山形県連女性部が元気一杯総会
- 「ゆるすな!雇用と暮らしの破壊 たちあがろう!未来のために いかそう!日本国憲法」――2009年国際女性デー中央集会が、3月8日、東京・九段会館で開かれ、業種や職種を超えて、900人の女性たちが集いました。
- 畜産農民の声無視した答申/最高裁が不当判決
- 食料・農業・農村政策審議会畜産部会が3月5日に開かれ、(1)加工原料乳の生産者補給金単価(11・85円/キログラム)と限度数量、(2)牛肉・豚肉の安定価格、(3)指定肉用子牛の保証基準価格と合理化目標価格について審議した結果、すべての項目で「昨年7月の改定価格と同額に据え置く」という答申を出しました。これは飼料代や資材の高止まりに苦しみ、乳価や肉価の引き上げを切望する畜産農民の声をまったく無視した答申内容です。
- 農のこころ
- 農を継ぎ米寿の肩章春の雪
- クローン牛・豚肉が食卓に!?/クローン家畜製品 欧米で広がる“ノー”
- 体細胞からコピーして作られた牛や豚(クローン家畜)の肉や乳製品が食卓に上ることに? 内閣府食品安全委員会が体細胞クローン家畜の市場流通にOKを出そうとしています。いくら「安全」と言っても、あなたは食べられますか?
- 食の安全・監視市民委が学習会
- 食の安全・監視市民委員会は3月2日、都内で学習会を開き、2人の報告者が体細胞クローン家畜をめぐるこの間の動きと問題点を指摘しました。
- 大企業に農地を明け渡すな!(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 政府は、今の国会に農地法「改悪」案を提出しました。この法案は、1952年の制定以来、維持してきた「耕作者主義」(自ら農作業に従事する者にのみ農地の権利取得を認めるということ)を投げ捨て、財界の要求にそって「所有から利用へ」農地制度を抜本的に変えようというものです。これは、農地制度の完全解体に向けた一里塚と言えます。
- どうなっているの? 日本の水産業 =11=
- 日本経済の国際化は魚の小売業を大きく変化させ、図のように、消費者は魚屋さんなどの小売店から、最近ではスーパーで魚を購入するようになってきました。このことが、「日本の魚食」を大きく変えました。
- 本の紹介/マンガで“食育”アドバイス キッチンABC Part2
- 本書は、月刊「食べもの通 信」で好評連載の「キッチンABC」の第2集、連載18年(200回)の集大成です。“料理のコツ”編のパート1に続き、パート2は、“栄養と食文化”編。マンガで食べものの大切さを学び、伝えるテキストとして、子どもからおとなまで、読めば役立つブックレットです。
- 子どもたちに住みよい地球を
里山にどんぐりを植えよう/アユ・サケ・シジミ守ろう
- 新日本婦人の会久留米支部は、昨年から「どんぐりを植えて地球温暖化ストップ、子どもたちに住みよい地球を―里山にどんぐりを植えよう」という企画をスタートさせ、1回目は昨年10月、どんぐり拾いをしました。2回目となった2月28日、50人を超える参加者が福岡・みのう農民組合副組合長の井上永太郎さんの庭に集合。最近、農民組合に入った農家を含め、組合員も13人参加し、運動がどんどん広がっています。
- 高校生が稲わら“亀”づくり
- 奈良県学校農業クラブ連盟のクラブ員研修会が1月22日、奈良県立磯城野高等学校で開かれ、農民組合大阪府連合会の佐保庚生さんを講師に稲わら細工を行いました。
- この人
- 若い農業後継者が少ないなかで、団塊世代の人たちが定年後、各地で農業に挑戦しています。団塊世代も立派な農業後継者です。埼玉 ・春日部楽農倶楽部会員で農民連会員の根本健美さん(61)もその一人。非農家出身ですが、念願がかない名実ともに農民になりました。
- 後継者が支える土佐文旦/はじめての絵手紙です
- 1年間丹精こめて育ててきた文旦(ぶんたん)の出荷が最盛期です。土佐文旦産直センター(高知県土佐市)はいま、その日の出荷分を山から降ろして水洗いし、1玉 ずつていねいにふき、選別、箱詰め作業に大忙しの毎日です。
- 農業をつぶすな!
- 「農家をつぶすな!」「生産コストを抑えるのは限界だ」…。市や農協でつくる岩手県八幡平市農業振興協議会が主催して「平成の百姓一揆!八幡平」が3月8日、開催されました。ムシロ旗を掲げた農民や農協・市の職員など1100人がトラクターを先頭にシュプレヒコールをあげながら会場に結集しました。
- 旬の味
- 先日、アメリカへ農業研修に行くという若い女性が訪ねて来た。稲作研究会の仲間のところに事前研修で来たのだが、このところの不安定な天気のせいで外での作業ができず、彼女の希望で、わが家でみそ作りの研修をすることになった
■2009年3月16日(第868号)
- 耕作放棄地をなくそう
- 耕作放棄地の面 積は、表のように38万6千ヘクタールで、埼玉県の面積に匹敵します。各地で耕作放棄地をなくそうとさまざまな取り組みが行われていますが、1985年から20年の間に3倍にも増加。農水省は農家の高齢化や後継者不足、条件不利地などを理由にあげていますが、農業で経営が成り立たない現状では、増加傾向に歯止めをかけることはできません。何よりの解決策は、おおもとの農政を変えることです。
- 農林中金の巨額な増資
- 「農林中央金庫(農林中金)が1兆9000億円の緊急増資」「理事長が辞任」―こんなニュースに、農家の間から「なにがあったんだ」と心配や不安の声があがっています。JAバンクの要、農林中金に、いったいなにが起こっているのでしょうか。問題点をさぐってみました。
- 農のこころ
- 種袋振ればあしたが膨らんで
- 仕事ほしい 健康心配だ/兼業農家の直接雇用の申告をよびかけ
- 年度末を迎え、雇用と営業の危機が差し迫った問題となっています。無法な派遣切りが横行し、3月末までに12万5000人が職を失い(厚生労働省)、製造業だけでも40万人が解雇される(業界団体)と言われ、深刻の度を増しています。
- 3・1ビキニデー(国際フォーラム)に参加して
- 「2010年核不拡散(NPT)再検討会議に向け、全国に世界に核兵器廃絶のうねりを」―3・1ビキニデー全国集会が、2月27日から3月1日まで静岡市で開かれ、農民連本部から武田伸也さんが参加しました。
- 豚と環境に優しい 新肥育豚舎が完成
- 神奈川農畜産物供給センターを通じて、生産者と消費者が手をつなぐ会(神奈川)や新日本婦人の会などに産直豚肉を提供している海老名畜産有限会社(神奈川県愛川町)。今年に入って新肥育豚舎が完成し、豚と環境に優しい養豚の取り組みが始まりました。
- 米粉パン作りましょう
- 奈良県農民連南和センター女性部は2月16日、「米粉パン教室」を開き、28人(スタッフ、非組合員含む)がパン作りに挑戦しました。
- 旬の味
- 新婦人産直を柱に「加工工房バウエルン(農家)」を立ち上げて、12年が過ぎた。当時の細川連立政権が「米自由化」を受け入れた、まさにその時だった
■2009年3月9日(第867号)
- さらなる乳価引き上げ 飼料・資材高騰への補てんを/畜全協と北海道農民連 中央酪農会議へ要請・懇談
- 飼料代、肥料代の高騰など依然として苦境が続く畜産・酪農家。2009年度の畜産・酪農対策の方向性を決める食料・農業・農村政策審議会畜産部会(3月5日)の開催を前に、農民連と畜産農民全国協議会(畜全協)は2月24、25の両日、農水省交渉、中央酪農会議への要請を行い、乳価引き上げ、飼料・資材高騰への補てん、畜産危機の打開を求めました。北海道から上京した8人の畜産・酪農家も厳しい実態を訴え、畜産・酪農経営を守るための対策をとるよう要請しました。
- 農業委員など次つぎ読者に
- 1月の農民連全国大会が提起した会員と読者拡大の「春の大運動」。各地で積極的な取り組みが進んでいます。
- 魚食の安全・安心の確保を
- 日本科学者会議公害・環境問題研究委員会と日本環境学会は2月14日、都内で2回目の「食品汚染シンポジウム」を開催し、160人を超える参加者が集まりました。
- 春闘勝利、農業・食糧守れ/請願署名広く呼びかけ
- 09春闘勝利、くらしと雇用、平和を守れ、農業・食糧を守れ」をスローガンに、2月15日、50台のトラックやミキサー車が大和郡山市から奈良県庁までトラックパレードを行いました。
- 長谷部日米連理事長に「旭日小綬章」
- 農民連にいつもあたたかい励ましをくださる日本米穀小売商業組合連合会(日米連)の長谷部喜通理事長が、昨年秋、米販売業界の発展に尽くした功績で「旭日小綬章」を受章しました。
- 農のこころ
- 剪定夫枝反るなりに身を反らす
- 村おこし
- おーらい黒田屋/山国さきがけセンター
- 本の紹介/鈴木正典著「想い出かたり」
- ユニークな本が出版されました。著者の鈴木正典さんは、島根県出雲市民病院の医師で、自称“回想法旅芸人”として、ひとりぼっちの高齢者をつくらないために、婦人会や老人会などでともに楽しんでいるお医者さんです。
- どうなっているの? 日本の水産業 =10=
- 現在、世界中で魚の人気が高まっています。世界の魚の供給量は1980年に約5000万トンでしたが、2003年には1億トンと2倍に増加しています。
- 心に響く映画にしたい アンダンテ〜稲の旋律〜
- 2月21日、千葉県横芝光町で「映画『アンダンテ〜稲の旋律〜』を支援する横芝光町民の会」が発足しました。町長、町議、農業関係者ら230人を超える人たちが参加し、今秋の完成を心待ちにしています。
- ひょう害りんご販売 お米屋さんも一役
- 昨年、大量に発生した青森県のひょう害りんご。津軽農民組合は被害果の「ほほえみ産直」への支援を訴えてきましたが、1月以降、報道などで事情を知った全国の消費者から注文が殺到し、在庫をほぼ一掃することができました。支援の広がりには、町のお米屋さんも一役買っていました。
- 旬の味
- 宮城県と山形県の県境にそびえる船形山、その懐に一体の不思議な仏像がある
■2009年3月2日(第866号)
- 国民的な連帯で雇用・暮らし守ろう
- 2月13日、「なくせ貧困!仕事よこせ、守ろう雇用と暮らし! 2・13中央総行動」(農民連も参加する同実行委員会が主催)が東京都内で行われ、集会やデモ行進など多彩な行動にのべ1万人が参加しました。
- MA米の販売やめよ
- 農民連と全国食健連は2月13日、農水省で、食の安全と食料自給率の向上に向けた施策を求める要請を行いました。
- 輸入米の購入業者名を公表/積極的な温暖化防止策を
- 農水省はようやく2月から、政府保有の輸入米(ミニマムアクセス=MA米)の購入業者名と購入量 の公表をホームページ上で始めました。また、政府保有輸入米の購入資格を有する799の業者名も公表しました。
- 輸入米“カビ目視チェック”視察/生産者と米穀店が商談交流会 農民連ふるさとネットも出展
- 汚染米事件の三笠フーズ社長が逮捕されて間もない2月12日、大阪・堺市にある政府指定倉庫で、ミニマム・アクセス(MA)米の「カビ目視チェック」作業を見学しました。この日のMA米は、「まる米」のまま販売されるアメリカ産うるち精米8トン。
- 農のこころ
- 剪定を終へ風通し日を通し
- 舌も心も大満足
- 岩手女性部の総会と加工交流会が2月7・8の両日、花巻市内で開かれ、30人余が参加しました。
- 第18回大会の発言から
- 喜ばれている税金相談 毎年仲間4、5人迎える/良き相談相手として生活・税金問題とり上げ
- 食糧危機を加速するGM食品/毎回楽しみにしています
- 市民が生産者とともに遺伝子組み換え(GM)でない国産の大豆を作り、自給率を上げていこうという大豆畑トラスト運動の11回目の全国交流集会が2月12日、都内で開かれ、運動に取り組む各地の生産者や消費者が集いました。
- この人
- バイオサークルを開発・製品化した水戸民商会長 小山松雄さん(58)
- 旬の味
- 農民連女性部総会に初めて参加し、全国の仲間から元気をいっぱいもらって帰ってきた。さっそく県連の女性部を結成し、これで農民連の行事は一段落
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