旬の味
新婦人産直を柱に「加工工房バウエルン(農家)」を立ち上げて、12年が過ぎた。当時の細川連立政権が「米自由化」を受け入れた、まさにその時だった▼日本の農業を政治が見捨てたというこの憤りが、農民連の方針にまっすぐにつながり、生涯を共にするにふさわしいパートナーとの認識を決定づけた。地域の仲間といつも連帯し、違いの大きさにたじろがず、やさしく向き合うことを心がけているが、みんなの手を離さずつなぎ続けることは、なかなか骨の折れることでもある。しかし、これなくして豚飼いも加工工房も存続しない▼一昨年以来の飼料高騰は経営を直撃し、飼料代の支払いに苦しむ日々だ。しかし、これは政府の無策によるもので、政治を変えれば片付く話だと思えば元気も出るし、消費者とも同じ立場で語り合える▼後継者の息子も元気いっぱいで、認定農家の仲間と横浜の港見学に出かけている。希望と未来は、全国で「旬の味」を作りつづける農民にあり。おおいにがんばろうではないか。 (倫)
(新聞「農民」2009.3.16付)
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[2009年3月]
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