輸入米“カビ目視チェック”視察大阪・堺政府倉庫
検査に不安、税金使用に疑問汚染米事件の三笠フーズ社長が逮捕されて間もない2月12日、大阪・堺市にある政府指定倉庫で、ミニマム・アクセス(MA)米の「カビ目視チェック」作業を見学しました。この日のMA米は、「まる米」のまま販売されるアメリカ産うるち精米8トン。2人の農政事務所職員が立ち会う中、スリングバック(30キログラム入り樹脂袋で42袋入り)から1袋づつ取り出して解体し、箱枠をつけた検査台のうえに米を手で拡げながら“カビの塊”がないかを目視でチェック。5人が補助作業に配置されていましたが、一日中立ったままの手作業で、かなりの重労働です。 また、飼料用や加工用など「まる米」を砕いて使用する場合は、加工工場で開封作業が行われるときに農政事務所職員が立ち会い、目視チェックを行うという説明でした。もし“カビの塊”などが発見された場合は、カビ毒の検査にまわされ、その結果が出るまで同じ船で輸入したMA米の流通をストップし、すでに実需者に引き渡されている場合は「使用の自粛をお願いする」とのこと。 見学して気になったことは、詰めかえた新しい袋には何の表示もなかったこと。倉庫内は少し暗く、カビは「塊ったもの以外にはないのだろうか」ということでした。それにしても、このような手間をかけ、相当の税金を使い、「輸入義務」だと言っていつまでMA米を外国から買い続けるのでしょうか。検査にかかる税金を、いろいろな用途の米を国内産でまかなうために使えばいいのに、との思いを強くした見学会でした。 (農民組合大阪府連 佐保庚生)
生産者と米穀店が商談交流会
「お米マイスター全国ネットワーク会議」(日本米穀小売商業組合連合会主催)に併せて「生産者・JAと米穀店との商談交流会」が2月8日、東京都墨田区のすみだ産業会館で開かれ、全国のこだわりの米生産者やJAなどがブースを構え、全国のお米マイスターの資格をもつ米屋さん200人余りと情報交換や商談などで交流。農民連ふるさとネットワークも出展しました。
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[2009年3月]
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