支援する「横芝光町民の会」(千葉)発足
心に響く映画にしたい
アンダンテ〜稲の旋律〜
町長・町議・農業関係者ら230人超
2月21日、千葉県横芝光町で「映画『アンダンテ〜稲の旋律〜』を支援する横芝光町民の会」が発足しました。町長、町議、農業関係者ら230人を超える人たちが参加し、今秋の完成を心待ちにしています。
主役には新妻聖子さん
この映画の原作「稲の旋律」は、作者の旭爪あかねさんが実際に横芝光町を訪れて生まれた作品。千葉県農民連の青年部が企画したアグリスクールに参加した旭爪さんは、そこで知り合った房総食料センターの生産者、土屋喜信さんのところで農作業を手伝うようになりました。
発足会では、製作委員会代表の桂壮三郎さんと監督の金田敬さんがあいさつ。旭爪さんは「私自身がひきこもりの生活をしていた中で、散歩中に見る夏の田んぼの美しさは、すさんだ心の中にさわやかな風が吹いてくるようでした。農業は失敗を受け入れ、何度でもやり直すチャンスをくれる。稲とピアノの出てくる作品を作りたいという突き上げるような思いをかたちにしました」と語り、「心に響く映画ができ、お世話になったみなさんに少しでも恩返しができればと願ってやみません」と結びました。
横芝光町をはじめて訪れた主演の新妻聖子さんは「すてきな映画になると思っています。映画初挑戦ですが、見てくださった方の心の光となるような映画になるようがんばります」と明るく意欲を伝えてくれました。
映画の題名「アンダンテ」とは音楽用語で「歩く早さで」という意味。地域に根ざした活動をしている光ウインドオーケストラが、アンダンテで始まる「ロマネスク」ほか2曲を演奏しました。
参加した房総食料センター婦人部の土屋恵子さんは「地元が映画になるなんて思ってもいなかった。私たちも出演するのかしら?」とうれしそうに話していました。
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原作者の旭爪さん(右)と主演の新妻さん |
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光ウインドオーケストラの演奏
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また、この原作のモデル的存在の土屋喜信さんも「この小説が本になって、東京・大阪と2つの劇団で芝居になっただけでもすごいのに、映画になるとは思ってもみなかった。天候に左右される農作業の撮影はきっと大変でしょうが、どんな作品になるかとても楽しみです」と語ってくれました。
(千葉県農民連・房総食料センター 大木和代)
(新聞「農民」2009.3.9付)
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