旬の味
先日、アメリカへ農業研修に行くという若い女性が訪ねて来た。稲作研究会の仲間のところに事前研修で来たのだが、このところの不安定な天気のせいで外での作業ができず、彼女の希望で、わが家でみそ作りの研修をすることになった▼将来について聞いてみたら「農家にお嫁に行きたい。できれば果樹農家がいいかな?」。それを聞いていた母ちゃんたちが「農家に嫁に行くのは良いけど、長男はやめときな」「親なし、家付き、ときどき農作業も手伝えて、帰りにおみやげが付いてくる次男の方が良いよ!」と、すかさず助言(!?)。夢や希望を持って旅立つ娘にそんなこと言わなくても…。しかし、みそ作り以上にためになったようだ▼「農業は楽しいこともあるけど、いろいろと苦労があるから、嫌なこともちゃんと勉強してってね」と励ましてはみたものの、若い夫婦が太陽の下で喜びに満ちて農作業している姿を思い浮かべるには、農民を苦しめる農政という黒い煙を吹き飛ばさなければならない。 (竹)
(新聞「農民」2009.3.23付)
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[2009年3月]
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