「農民」記事データベース20090323-869-12

子どもたちに住みよい地球を
里山にどんぐりを植えよう

福岡・新婦人久留米支部

関連/アユ・サケ・シジミ守ろう


ほだ木にシイタケ駒打ちトントントン

 運動大きく広がる

 新日本婦人の会久留米支部は、昨年から「どんぐりを植えて地球温暖化ストップ、子どもたちに住みよい地球を―里山にどんぐりを植えよう」という企画をスタートさせ、1回目は昨年10月、どんぐり拾いをしました。2回目となった2月28日、50人を超える参加者が福岡・みのう農民組合副組合長の井上永太郎さんの庭に集合。最近、農民組合に入った農家を含め、組合員も13人参加し、運動がどんどん広がっています。

 子どもたちはどんぐりを拾ったり、ポットに土を入れどんぐりを植える作業を、おとなはほだ木にシイタケの駒うち作業を行いました。ほだ木に穴をあけるのは組合員の仕事で、ほだ木250本に駒は3000個。歩くのもやっとの子どもも、トントンと駒うち。はじめは「一本の木に結構たくさん穴をあけるんですね」と話していましたが、時間がたつにつれて「えーっ、まだあるんですか!?」の声も。2時間ほどでようやく終了。

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農家やおかあさんから「そこに駒打ちしてね」

 マイはし、マイおわんを持参した参加者は、足立博幸組合長が作った豚汁や炊き込みご飯、お漬物、こんにゃくなどに舌鼓を打っていました。赤ちゃんをおんぶして参加したお母さんは「貴重な体験をさせてもらってとてもうれしかった」と話していました。

 また、花鉢を生産している組合員の宮原慎治さんが「セダム」(多肉植物のサボテンに近い防火性に優れた植物で屋上緑化に利用)を紹介し、「屋上緑化システムで、都市部での省エネ、CO2削減を提案している」と話しました。そして、参加者に花鉢のお土産が渡されると、歓声が起こっていました。

(福岡・みのう農民組合 金子徳子)


アユ・サケ・シジミ守ろう

霞ケ浦導水差し止め提訴

栃木・茨城両漁協 水戸市でパレード

画像 栃木、茨城両県の漁業協同組合は3月3日、「霞ヶ浦導水事業の那珂川取水口(水戸市)建設差し止め」を求めて水戸地裁に提訴しました。提訴に先立ち決起集会が水戸市内で行われ、関係漁協をはじめ、弁護団、支援団体など420人が参加しました。

 集会では、那珂川漁協の君島恭一組合長が「シンポジウムなどを通してこの事業が那珂川と涸沼(ひぬま)の漁業に重大な影響を与えることが明らかになった。アユ、シジミをはじめ多種多様な魚介類や、地域の水源としてもかけがえのない那珂川水系と生態系を守るために、全力をあげてがんばる」と決意を述べ、水戸地裁に提出した反対署名が目標を超え、10万4000人余に達したと報告。また、弁護団を代表して安江祐弁護士は「今日までに弁護団が101人になり、全国的に注目されている裁判。弁護団も全力でがんばりたい」とあいさつしました。

 最後に、「那珂川のアユ漁獲量は連続して全国1位を占め、サケの遡(そ)上も年々増え、関東で唯一の汽水湖である涸沼のシジミ漁獲量は全国上位。那珂川水系すべての漁協は団結して、必ず裁判に勝利するために総力をつくす」との声明文を採択し、「日本一のアユを守ろう」と市民に訴えながら水戸地裁までパレードしました。

(茨城農民連 大内逸雄)

(新聞「農民」2009.3.23付)
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2009年3月

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