旬の味
先日、賦課面積が約6100ヘクタール、組合員が約5700人という昨年合併したばかりの土地改良区を訪問する機会があった▼そこの理事長はあいさつのなかで、地域農業の成り立ちを平安時代から説き起こし、鎌倉から江戸時代、そして近・現代までの水利・土地改良事業を話された。それぞれ、時の支配者には辺境の地であるがゆえの悲哀も含め、苦労の連続であったようだ▼いわく「最近、農業が雇用先としてもてはやされているが、とんでもない。青色申告をしたが赤字だ。赤字の農業にしたのは、いったい誰だ。農産物の自由化など、国の政治が間違っている。食糧安保を重視し、デカップリングなど国の助成措置がとられなければならない。みんなで農民運動をしていかないとダメな時だ」と一気にまくしたてた。そして「最近、国に対する憤りはおさまらない。テレビを見るたびに腹が立つ」とも▼その道で、真剣に農業や農業団体の将来を考えると、農民連と同じ方向になるんだと、えらく感動してしまった。 (弥)
(新聞「農民」2009.3.30付)
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[2009年3月]
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