クローン牛・豚肉が食卓に!?食品安全委が「安全」宣言
体細胞からコピーして作られた牛や豚(クローン家畜)の肉や乳製品が食卓に上ることに? 内閣府食品安全委員会が体細胞クローン家畜の市場流通にOKを出そうとしています。いくら「安全」と言っても、あなたは食べられますか?
食品安全委員会の専門調査会は3月12日、クローン牛や豚の食品としての安全性について、「従来の繁殖技術で生まれた牛や豚と差がない」とする評価書案をまとめました。今後、同委員会で正式決定し、最終的な評価結果を厚生労働省に報告します。 クローン技術とは、受精卵や体細胞から遺伝的に同じ動物を作り出す技術。遺伝的に同じ兄弟姉妹をたくさん作り出す技術を体細胞クローン、遺伝的に同じ子孫をたくさん作り出す技術を受精卵クローンといいます。
奇形、消化管異常… 食品安全委員会の第3回体細胞クローン家畜ワーキンググループ(昨年7月)に提出された、クローン牛についての知見の一部。
消費者に不安、農家の努力を軽視畜産農民全国協議会会長 森島 倫生さん精子と卵子が出合って、そこから細胞分裂が始まり、生命が形づくられます。そこに手を加えることは、神の領域に踏み込むようなものです。食の安全・安心にかかわる問題なので、100年ぐらいかけて議論してもらわないと納得できません。とても科学的とは言えないと思います。 農家は時間と手間をかけて改良を加えながら、良い豚や牛を作っています。 クローン家畜が流通するようなことになれば、消費者に不安を与えると同時に、農家の努力を軽いものにします。
クローン家畜製品
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[2009年3月]
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