2003年11月


2003年11月24日(第612号)

スペースマーク ブロッコリー暴落 農家悲鳴
「30年農業をやってきて、こんなに悲惨な経験は初めて」――いま関東を中心に、野菜産地がかつてない価格暴落に泣いています。とくに暴落の深刻なブロッコリーの産地、埼玉県北部を訪ねました。
スペースマーク 総選挙の結果について
1、11月9日に投票された第43回衆院選は、与党3党が過半数の議席を確保し、引き続き小泉内閣が政権を継続することになった。
スペースマーク 分析した結果をもっと国民に知らせてほしい
輸入食品の防疫と分析の状況を視察しようと11月13日、秋田県の西目町議会議員16人が農民連食品分析センターを訪問。石黒昌孝所長がセンターの分析事例などの資料をもとに報告し、八田純人主任が農薬や遺伝子組み換えの分析方法について説明しました。
スペースマーク 大切だね 食の安全と自給率向上農協労連東北地本も訴え
「やっぱり食べよう、日本のお米・農畜産物」「日本の農業を守ろう!」東京食健連と全農協労連は11月13日、東京・新宿駅で街頭宣伝。道行く人に「日本のお米と食の安全を守る」署名を呼びかけてリンゴやカキ、ミカンなどの農産物とビラを配布。時には行列ができ、703筆の署名があつまりました。
スペースマーク 子どもの目の輝きに食べる喜び、学べる感謝の気持ちを感じて…
「子どもたちの目の輝きに、食べる喜び、学べることへの感謝の気持ちを感じてほしい」――。国連世界食糧計画(WFP)は、11月6日から29日まで、東京・渋谷の国連大学で「世界の学校給食写真展」を開催しています。6日には、WFP事務局次長のシーラ・シズルさんが来日。オープニングセミナーに参加した市民に、WFPの活動への理解と協力を呼びかけました。
スペースマーク いま、核兵器の廃絶を
「いま、核兵器の廃絶を ヒロシマ・ナガサキをくりかえさないために」――。今年、広島・長崎で開かれた原水爆禁止2003年世界大会は、被爆60周年の05年に向けて、新しい国際署名の運動を発足させました。
スペースマーク 野菜・加工品の活況にびっくり
茨城県西農民センターと県西食健連が共催する「第十四回朝市まつり&収穫祭」が10月25日、結城市浦町児童公園で開かれました。「国民の食糧と健康を守る全国統一行動」(通称・グリーンウエーブ)の一環として実施したもの。11団体・4人の協賛と、関係者の出店協力で大勢のお客さんを迎えることができ、にぎやかな祭りになりました。
スペースマーク フランス視察 漂った味噌汁の香り
多古町旬の味産直センターは10月10日から17日まで「フランス味覚教育視察」を行いました。農家を訪問し、農家民宿に泊まり、味覚教育を体験。あわせて12日にフランス北西部の都市レンヌで開催された「BIO(ビオ)見本市」に特別参加しました。
スペースマーク 松尾佐知子のやっぱりごはん
息子の大学で開かれた学園祭の模擬店でおでんを作った。医療系の大学なのに一昨年、昨年とあまりの料理の貧しさにうんざりし、今年はとうとうのりこんだわけだ。
スペースマーク 旬の味
冬を目前に白鳥が飛来している。最上川の河口はここ数年「日本一の飛来地」として知られる

2003年11月17日(第611号)

スペースマーク 農民連の米と野菜は本物 素材のうま味を生かせる
農民連の生産者が作った野菜をふんだんに使った料理をふるまう、岡山市内のレストラン「ミレット」。この店で、雑穀ごはんを中心に旬の野菜でメニューを作るオーナーシェフ、岡田賢治さん(33)に材料と食へのこだわり、農業への思いをうかがいました。
スペースマーク 被災農家へ万全対策を(自然災害)(BSE対策)政府は原因の究明を「米改革」中止など建議書を採択
冷害、地震、大雨…。価格低迷でただでさえ厳しい経営のもとで頻発する自然災害。田畑や水路の被害はすでに昨年の倍、700億円に達しています。こうしたなか、農民連と畜全協(畜産農民全国協議会)は10月22日、被災者への万全な対策と、BSE、FTA(自由貿易協定)、きゅう肥施設の問題で農水省と交渉しました。
スペースマーク 食品分析センター募金者氏名消費者に安心与えてくれる
ご協力ありがとうございました
スペースマーク 米屋さんからの手紙に励まされ…準産直米運動に喜びと誇りを感じた
「現在、東京の米屋は極端な品不足と、それにともなう、例年の3割増の仕入れ価格にみまわれています。…米の流通に商社が参入し、投機的意味あいが強まってくるなかで、牧田さんの言う『運動』が今こそ必要であると思います」。
スペースマーク 「日本の米カレンダー」できました陽光をあびて一段とおいしく
「富山和子がつくる―日本の米カレンダー 水田は文化と環境を守る」2004年版が出来ました。来年は、世界44カ国が提唱した「国際コメ年」です。米カレンダーは15周年を迎え、特別記念号として発行されています。
スペースマーク カナダの農家シュマイザーさんの来日講演がブックレットに
本紙でも連載したカナダのナタネ農家、シュマイザーさんの来日講演がブックレットになりました。
スペースマーク 演劇/アリストパネス・カンパニー「喪服のエレクトラ」
東京・世田谷区の住宅街の一画にある劇場「スタジオAR」(東急世田谷線松陰神社前駅近く)を拠点に、上演活動をしているアリストパネス・カンパニー。今回はアメリカの近代演劇の始祖といわれるユージーン・オニールの「喪服のエレクトラ」を上演します。カンパニーを主宰する黒川欣映による脚色・演出。
スペースマーク 身近な材料・土で農の心表現したい
第44回茨城陶芸文化協会(県北ブロック)展が10月3〜5日、大宮町の大宮ふれあいギャラリーで開かれました。会場に入ってしばらくするとコーナーから強い視線が…。近寄って見ると、まるで「俺の話を聴け」というように猟師がこちらをにらんでいました。
スペースマーク 棚田は祖先が築いた原風景です
「産直をされている新婦人会員さんのご主人が素晴らしい棚田のポストカードを企画発行されたのでぜひ取材してほしい」という埼玉農民連大里農民センター事務局長の斎藤ゆみ子さんの案内で11月5日、所沢市の相川民蔵さん(69)を訪ねました。
スペースマーク 旬の味
真っ盛りな食欲の秋。群馬・西毛農民連は第10回収穫祭(11月22日)に向けてアイデアを出し合っています。いも煮会、赤飯、バザー、福引き、トランペット、太鼓、手品、子どもの遊び、民謡踊りなど、催し物を出し合ったらどうかと……

2003年11月10日(第610号)

スペースマーク 「米改革」をさらに加速させる農業つぶし改革(構造改革)が急浮上
「農業鎖国は続けられない。構造改革は待ったなし」と放言した小泉首相。周囲が「誤解を受けやすい表現だった」(福田官房長官)と釈明していますが、本人は取り消しも謝りもしないまま。
スペースマーク 私たちの食は? 地域農業は?
10年ぶりの不作と「米改革」でゆれる米産地。「政府の進める、米を市場原理にまかせる『米改革』で、地域農業はいったいどうなるんだ」という不安が渦まいています。
スペースマーク JA全国大会が決議
10月10日午後、東京・渋谷のNHKホールを会場にして、第23回JA全国大会が開かれ、米改革・経済事業改革を含む「JA改革の断行」が決議されました。
スペースマーク 「農業鎖国」発言許せない
福岡の「みのう農民組合」は10月28日、JAにじと、小泉首相の「農業鎖国」発言などで懇談、農民組合側11人、JA側から出利葉史郎組合長ら3人が参加しました。
スペースマーク わたしたちの食卓はどうなるの?
「WTOは決裂した!米は凶作! わたくしたちの食卓はどうなる?」と題する集会が10月24日、大阪ドーンセンターで開かれ、56人が参加しました。
スペースマーク 悪政ストップ! 世直しフェスタ車イスでみかん狩り
「悪政ストップ! 山形県10・18世直しフェスタ」が10月18日、山形市霞城公園で開かれ、約100人が集まりました。
スペースマーク 若者に仕事を 働けるルールを
「若者に仕事を」全国青年大集会が10月19日東京・渋谷の宮下公園で開かれ、全国から1000人が参加。集会では、「若者みんなが働けるルールと社会をもとめる」アピールを確認し、渋谷の街をパレードしました。
スペースマーク 楽しい学習と交流
「あった、あった。あれだよ!」――JR韮崎駅から車で15分ほど、甘利山に続く坂道の途中に、山梨農民連のお母ちゃんたち10人が運営する直売所があります。
スペースマーク 松尾佐知子のやっぱりごはん
夫58歳。健康診断で糖尿病が発覚。肝臓も“フォアグラ”の一歩手前。医者に「とにかくやせなさい」と言われた夫は、「妻は管理栄養士ですから…」とポロッともらした。栄養士歴30年以上の中で、最も後悔しているのが夫を太らせてしまったこと。
スペースマーク 旬の味
「農業鎖国は出来ない。競争に耐えていかないと」というとんでもない首相発言後、地元JAと10月28日に懇談会を行った

2003年11月3日(第609号)

スペースマーク あなたを農業からしめだす政党に願いを託せますか
雪解け水で田植えして、梅雨の雨が苗を育て、熱帯にも匹敵する夏の暑さと陽光が穂をはぐくみ、秋晴れが米を肥らせる――こんなすぐれた日本農業を未来に引き継ぎましょう。
スペースマーク “農業鎖国は続けない”
「農業鎖国は続けられない」「外国農産物との競争に耐えられるよう農業構造改革は待ったなしだ」――小泉首相は10月21日、農産物の輸入自由化と構造改革を強行する方針を明らかにしました。タイで開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議後の記者会見での発言。
スペースマーク 目を見すえて、しっかり鑑定しよう/農産物輸入自由化にどんな態度をとった?
日本農業つぶしの大もとは、自由貿易一辺倒で、アメリカと巨大企業の利益優先のWTO(世界貿易機関)です。
スペースマーク 目を見すえて、しっかり鑑定しよう/各党の公約を採点すると
「非効率な農業はいらない」と、農民“リストラ”を進める小泉内閣。米価を市場原理で暴落させ、9割の農民を米作りからしめ出す「米改革」に、「こんなことがやられたら地域が崩壊する」「いくら規模拡大したって米価の下落で借金しか残らない」との怒りの声があがっています。総選挙は、この米つぶしをやめさせる絶好のチャンスです。
スペースマーク 目を見すえて、しっかり鑑定しよう/農の現場の声を聞け!
いくら規模拡大してもかつてのスケールメリットはなく今はスケールデメリットだ。米価が下がれば、それだけマイナスも大きい。
スペースマーク 目を見すえて、しっかり鑑定しよう/消費税大増税
日本経団連は1月、07年に10%、将来18%への消費税大増税を要求。9月には、消費税引き上げに賛成する政治家に献金を行うという露骨な政治買収まで表明しています。
スペースマーク 目を見すえて、しっかり鑑定しよう/憲法9条
アメリカは、泥沼化するイラクへの自衛隊派遣と合わせて、日本が憲法9条を改悪するよう圧力を強めています。
スペースマーク エェッ保育所から給食室が消える!?
「保育所から給食室がなくなる!?」――小泉内閣が猛然と進める構造改革。少子化対策の目玉となっている「待機児ゼロ作戦」の裏で、実は保育所給食への企業参入が画策されています。子どもたちから給食のにおいを奪い、商売として成り立つ「安上がりの保育」がねらわれています。
スペースマーク 農業版「小泉改革」ストップ
総選挙に、私たちの仲間、現役養豚農家の森島みちおさん(54)〔日本共産党公認 静岡7区=浜北市、浜松市の一部〕が立候補しています。「農業は、代々守り育ててきた大地の恵み。これをつぶす農業版『小泉改革』にストップを!」との訴えに、熱い支援の輪が日に日に広がっています。
スペースマーク 旬の味
秋。朝、日の出の頃、黄金色の田一面に蜘蛛の巣がキラキラと輝く。雀追いのときにも気付いてはいたが、これほどまでに…と驚く。これだからここにはカメムシなどの害虫がいないのかも
ライン

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