「農民」記事データベース20031103-609-01

あなたを農業からしめだす政党に願いを託せますか

総選挙で農政を大もとから変えよう

関連/目を見すえて、しっかり鑑定しよう


 雪解け水で田植えして、梅雨の雨が苗を育て、熱帯にも匹敵する夏の暑さと陽光が穂をはぐくみ、秋晴れが米を肥らせる――こんなすぐれた日本農業を未来に引き継ぎましょう。

 二十一世紀最初の今度の総選挙は、新世紀にどんな日本をつくるのか、国づくりの根幹として農業をどう発展させるのかを問う選挙です。

 自民党と公明党を中心にした小泉内閣の二年半はどうだったでしょう。

 小泉首相がやったことは、農民・国民の運動で「暫定発動」までこぎつけたセーフガードつぶし、そして、中小農家を生産からしめ出す「米改革」でした。

 また、リストラと中小企業の倒産による失業や社会保障の切り捨て、さらには、アメリカいいなりのイラク戦争賛美、有事法制の強行と自衛隊の海外派兵の準備でした。

 こうした農民・国民犠牲の政治をいつまでも続けさせていいのでしょうか。

 今度の選挙をめぐって、マスコミはさかんに、自民党と民主党による政権争奪が争点であるかのようにあおっています。しかし憲法改悪や消費税増税問題をはじめ、農業の危機打開・再生の問題でも、「アメリカいいなり」「財界主役」という点で自民党と民主党に違いはありません。

 「自民党をぶっ壊す」と言って人気を得た小泉首相。しかし国民に次々と痛みを押しつける小泉内閣が長くはもたないことを、財界も見抜いています。その時に、後のない自民党に替わって財界主役の政治を続ける政党をつくるというのが、新民主党誕生の舞台裏でした。

 大企業の利益の代償に農業をつぶし、農民を生産からしめ出す政党に、どうして農民の願いを託せるでしょうか。また、世界的に食糧危機が深化しているとき、食糧の生産と安定供給の責任を放棄する勢力に、二十一世紀の国づくりを託せるでしょうか。

 確かな目をもって、新しい政治の道を開くことが、いま求められています。

2、3面特集をご覧ください

(新聞「農民」2003.11.3付)
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2003年11月

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