「農民」記事データベース20031117-611-05

富山和子さん制作 国際コメ年・記念

「日本の米カレンダー」できました

心洗われる・眺めて楽しむ 期待や喜びの声次々

関連/陽光をあびて一段とおいしく


 「富山和子がつくる―日本の米カレンダー 水田は文化と環境を守る」2004年版が出来ました(写真〈写真はありません〉)。来年は、世界四十四カ国が提唱した「国際コメ年」です。米カレンダーは十五周年を迎え、特別記念号として発行されています。

 米カレンダーは、評論家・立正大学教授・日本福祉大学客員教授の富山和子さんが制作者となり、(株)サン制作が制作・販売しています。

 富山さんは「皆様にカレンダーを買っていただくことで支えられている、農林漁業を守るキャンペーンです。…カレンダーの写真選びは半年がかりの、数千枚の候補作品から十二枚を選ぶ大作業です。…国際コメ年と聞いた瞬間、私の脳裏に浮かんだのは、太平洋の初日の出でした。…なぜ初日の出かお判りでしょうか。同じ稲作国でも世界の中で日本は、コメの文化を完熟させた特別の国、『米文化の完熟国』なのです。…十年ぶりの冷害となりました。…緑の山々も日本文化も地方自治も、大地に即した小さな環境でこそ守られるのです。…カレンダーはまだまだ続けねばと思っております」と、あいさつ文に記しています。

 「日本の米カレンダーを座右に心洗われる思いで過ごさせていただきました」(東京の田中祥子さん)「水田は文化と環境を守る、まったくその通りだと思います」(講談師の宝井琴梅・宝井琴桜夫妻)「素敵なカレンダーを眺めつつ楽しみ、かつこれらの風景を自分の足と目でたしかめたいと思いました。夫婦とも農村の生まれで米の大切さ、ありがたさ、苦労を身にしみて感じております」(神奈川の海老沢庸子さん)など、期待や喜びの声が多数寄せられています。

 一部千三百円(税込み)。送料は3部まで全国一律500円。

 申込先=サン制作・電話03―3669―8371 Fax03―3669―8378


陽光をあびて一段とおいしく

福岡・田主丸町

 天高くさわやかな秋晴れのもと、降りそそぐ陽光をあびて、お米がますますおいしくなります。これは、福岡・みのう農民組合果樹部長の田中繁樹さん(41)のもち米(写真〈写真はありません〉)。はざかけの向こうは柿園です。

 田主丸町は、巨峰と植木で有名な大産地。田中さんは、柿、ハウス巨峰、すももを中心に、水稲も作っています。「今年は、東北のほうが悪いようだが、こちらは平年並みでよかった」と田中さん。しかし「米改革にはカチンとくる。自国で採れたものを食べるのが当たり前だし、減反しておいて外国のものを食べろとは納得できない」とも。

 農民の願いにそむく農政を変えなければと強く思いました。

(九州ブロック編集協力員 金子徳子=福岡・みのう農民組合)

(新聞「農民」2003.11.17付)
ライン

2003年11月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2003, 農民運動全国連合会