「農民」記事データベース20031110-610-10

旬の味


「農業鎖国は出来ない。競争に耐えていかないと」というとんでもない首相発言後、地元JAと十月二十八日に懇談会を行った▼JA側は「農業がダメに。首相として大変な発言」「絶対に認められない。地方無視で異論を唱えたい」と発言。組合長は「そんな自民党を推すのは情けない」と言った。農民連は「米改革は弱い立場の人を犠牲にする。農業危機の根底はWTO・ミニマムアクセス米じゃないか。撤回の抗議をしろ」と訴えた。立場は違っても小泉さんがいいとは誰も思っていないことがわかった▼昨年の補選応援に戦後初めて首相がやってきた。会場となった選果場は、いま使用されなくなった。一年で変わるものか、変えるものか。総選挙の公示日に地元紙の記者にメールを送ったら、「よか懇談会やった。組合員の発言は、まさに六甲おろしの勢い。ダイエー打線なみの破壊力」の返信。農業を好きな人の声は大きかった。「秋には猛虎襲来か?」とこの欄で書いたが、勝っても負けてもすばらしい涼風だ。日本を変える風も吹かせたい。

(督)

(新聞「農民」2003.11.10付)
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2003年11月

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